③太陽と星が導くStory10 | 1年だけ先輩。(基本お山)

1年だけ先輩。(基本お山)

やま。いちご。そうぶせん。

理解した方だけしか読まないでください(笑)
ごにんに心奪われ続け、眠る身体も起き出す状態です。

脳内妄想を吐き出す場として利用しようかなと思ってます。
ご気分害されたらごめんなさい。
※主軸は21です!

※妄想のお話です。














【Side 櫻井】


前言撤回。




まーーーさーーーーきーーーーーー!!!




ふざっけんな!!!!!!!


あんの野郎、次会ったらボッコボコだ!!!


なんっっっっだこのエロ DVDはっ!!!


あんなこと言った手前引くに引けない!


もう美味しい料理の味が全くわからねぇ!!


雅紀に文句言いたくてうずうずしてるけど、このタイミングでトイレに立ったらほら、なんつーか、興奮しちまったからヌ きにいったみてぇじゃん!


とは言え「やっぱやめよっか、思ってたのと違ったわーあはは☆」とか言って止めた時の静まり返る空気を考えるとその勇気がなくて…


ただただ堪えている。


『もっと声 出して、啼 けよおら!』


「た、タコめっちゃ美味いね」


『んはぁっ…いいっ…もっと!』


「そ、それは良かった」


『はは、男を覚えたらもう戻れないだろ?安心して溺れろよ…俺に。』


「もう…この刺身とか特に新鮮で…」


『もう、とっくに…溺れてる……んんっ』


「あ、うん、タコ…溺れ…あ、じゃなくて……」



あーーーーー限界っ!!!!!



「ご、ごめんトイレ!」


俺は情けなく前 屈みになって トイレへ駆け込んだ。




櫻井『てめー!!!映画!ふざけんな!!』


相葉『え?盛り上がったっしょ?』


櫻井『アホかっ!!気まずさMAXだわ!!』


相葉『えー?何で?これなら絶対雰囲気出ると思ったのに…』


櫻井『雰囲気をはき違えてんだよお前は!こんなん俺がサカ ってるみてぇじゃんか!もういい、一人で何とかする!』


そう打って電源を落とす。


あんまり長居すると余計に怪しいので慌てて戻った。




「あ、翔ちゃん、俺ね、手土産渡すの忘れてたわ。」


戻るなり智くんにそう言われた。


話題が変わってホッとする。


「貰いモンのお酒なんだけど、良かったら。何かよく振ってから飲めって、ニ……友達が言ってた。」


紺色の瓶を受け取ると、ラベルには確かに『濁り酒』『よく振ってからお飲み下さい』と記されている。


「Shiran…シラノニア、かな?どこの国のかな。見たことない酒だね。」


「俺もよくわかんないんだけど、美味しいからって渡された。あとね、開ける瞬間中が光るんだって。」


「え、マジで?」


くるっと回して裏面のラベルを見ると表記があった。


「星の煌めきが誘(いざな)う魅惑の酒…へぇ、おしゃれだね。じゃぁ一緒に開けよ?」


確かに深い紺色のこの瓶は夜空に似ている。


「うん!」


ワクワクした目で智くんが覗き込む。


こういうとこ、ほんと少年っぽいよなぁ。


思わず漏れる笑みを堪えつつ、2~3度振ってから智くんに見えやすいように角度をつけて開けると……



「うわあっ!!!」



思い切り瓶から泡が噴き出した。