甘くて苦い4 | 1年だけ先輩。(基本お山)

1年だけ先輩。(基本お山)

やま。いちご。そうぶせん。

理解した方だけしか読まないでください(笑)
ごにんに心奪われ続け、眠る身体も起き出す状態です。

脳内妄想を吐き出す場として利用しようかなと思ってます。
ご気分害されたらごめんなさい。
※主軸は21です!

※妄想のお話です!ご注意ください。

なかなかお山にたどり着かない。。

















「大野さん!」


「ん?どした?」


トイレに出た大野を追いかけて松本が声をかけた。


丁度手を洗ってるところだった。


個室に誰もいないことをチラッと確認し、安心して話しかける。


「あの…さ。今…その。恋愛とかしてる?」


「はっ?!」


予想外の質問に大野はビックリして松本を見た。


しかし、恋の病だという話をさっきしてたことを思い出し、納得すると共に、自分に相談?と思うと少し嬉しくなった。


「今はしてないよ。まつじゅん、やっぱり…好きな人いんの?」


好きな人。


その言葉に心臓が飛び上がる。


好き?


大野さんを?


俺が???


純粋無垢に見上げるその目に、吸い込まれそうになる。


好きって…恋愛として?


まさか。


でも…このドキドキは何だ?


沈黙をイエスと捉えたのか、大野はゆっくり口を開いた。


「まつじゅんはね、すごいかっこいいし、一番可愛いから、大丈夫だよ。俺でも惚れそうだもん。まつじゅんと付き合いたい位。うふふ。」




松本の視界がぐらっと揺らいだ。


冗談だ。励まそうとしてる。


わかってる。


それでもこんな…嘘だろ?


自分の感情に頭がついていかない。


何でこんなにも嬉しいんだ?


顔に熱が集まるのがわかる。


トイレの鏡に映る自分がちらっと見えた。


ダメだ。こんな顔、見られたらやばい。


そう思いくるっと後ろを向いた。


「ばっ…かじゃねーの!そんな嘘、いいから!」


照れ隠しだと大野はわかっていた。


褒められること、慣れてるはずなのに…メンバーからの急な褒め言葉にはめっぽう弱い。


「可愛いよまつじゅんは♪」


自分よりも背の高い松本の頭を得意げにポンポン撫でる。


松本はたまらない気持ちだった。


「セット、崩れるから!」


慌てて手を取って振り返ったが、思いの外顔が近くて動けない。


手を離さなくてはならない。


そんなことわかっていたが、どうしても離せずにじっと大野の目を覗き込んだ。


ダメだ。本当に吸い込まれる。


そう思ったが先か後か。


松本の唇は大野のそれに当たっていた。





え?


と大野の声にならない声が、松本の口内に消える。


何が何だかわからなくて力の抜けた大野の口に松本の舌 が入ってきて、ビックリして引っ込めたのに更に侵入 して絡め 取られる。


「…んっ」


息が出来なくて漏 らした 声に、松本は酷く煽 られた。


唇の端から零れ る唾液も気にせず、松本は色んな角度から大野の口 内を 攻め立てていく。


途切れ途切れの 息と、響 く粘着 質な音が2人の耳を 犯 し ていく。


大野は頭が回らなくて、力が入らず抵抗出来ない。


「や、め…っ…はぁっ…、ん…!」


松本がそっとシャツの下に 手を入れかけ、大野がビクッと 身体を 震わせた。


と同時に、誰かの足音が近付いてきたことに気付き、我に返った松本がバッと身体を離した。


お互い、慌てて唾 液を拭き取る。



あれ?


俺何した今?


今…え????




戸惑いが隠せない松本に、大野は更に戸惑った。




今のは…喧嘩のキス?


違うよな?


あんなん、まるで、恋人同士の…


いや、何でまつじゅんのがテンパってんだ???


今のは…何だ??