ひまわり⑦上 | 1年だけ先輩。(基本お山)

1年だけ先輩。(基本お山)

やま。いちご。そうぶせん。

理解した方だけしか読まないでください(笑)
ごにんに心奪われ続け、眠る身体も起き出す状態です。

脳内妄想を吐き出す場として利用しようかなと思ってます。
ご気分害されたらごめんなさい。
※主軸は21です!

※妄想のお話です!ご注意ください。










【Side 櫻井】





「ニノ、最近変じゃね?」


「だよねぇ…翔ちゃん何かした?」


「何で俺だよ!」


ふとニノの隣でべったりくっつく智くんと目が合うと、ぱっと逸らされた。


普段ならあんま目が合わないけど(基本俺ばっか盗み見してるし)、たまに合う時にはふにゃっと笑ってくれるのに。


え?何?何か知ってる?


松本を見ると、いつも通り涼しい顔で携帯いじってる。


…やっぱ智くん何か知ってるのかな…。


まさか、ニノと何かあったとか?


困る。


それは猛烈に困る!


相葉ちゃんと俺からしたら一番避けたいところ!


でも智くんと何かあれば流石にあんなくっつかないだろうし…。


これは、大義名分のチャンスかも?




『智くん、今日時間ある?相談があるんだけど。皆には内緒で。』


手早く文章を打って送る。


携帯を触っていた大野さんはすぐに見て、驚いた顔でこちらを見た。


俺は相葉ちゃんと話していて見ないふりをする。


少しして携帯が震える。


『わかった。店お願いします。』


いつもなら絵文字付きなのに、急いで打つからか淡白な文面。


やばい。


緊張してきた。


いや落ち着け櫻井翔。


今日はニノの心配。うん。大丈夫。


深呼吸して『了解、詳細は後程!』と返した。






「おつかれー」


「お疲れ、ごめんね急に」


俺が着いて20分ほどで智くんはやってきた。


終わった時間は同じだが、何やら誰かと話し込んでたらしい。


誰?と聞いたら、まぁいーじゃん、と濁された。


もしかして、ニノ?


まぁ、焦らずゆっくり聞いてこう。先は長い。


「どーしたの?珍しいね、俺に相談なんて…」


「まぁ座って座って。」


向かいの席に腰掛け、帽子をとる智くん。


帽子のせいでぴょこんと後ろが跳ねてる。


可愛いなぁ。本当に年上なのか甚だ疑問だ。


店員さんを呼び、ビールと適当な料理を頼む。


個室の扉が閉まると、少し沈黙が流れた。


「相談っつーのは…ニノのことなんだけどさ。」


びくんと肩が揺れる智くんを俺は見逃さない。


「やっぱ何か知ってる?」


「…何で?」


「俺と相葉ちゃんの会話、聞こえてて目を逸らした感じしたから。」


「あー…なるほどね」


翔くんには敵わねーなぁ、と頭をポリポリかいて困惑の表情を浮かべた。


「まぁ…ニノは自分と闘ってんだよ。」


「自分と?どういう意味?」


「詳しくは言えない。俺が言うことじゃない。」


真剣な目でこっちを見られる。


たまに出るこの圧倒的なリーダー感。


この大野智には誰も逆らえないと思う。


そのギャップもこの人の魅力の一つだ。


言葉が出ないでいると店員さんがタイミングよくビールを運んでくる。


「乾杯しよ?」


またふにゃふにゃの笑顔に戻り、ハッとして慌ててジョッキを持ち上げた。