☆今日は久々のショートストーリーです(#^.^#)
それではどうぞ…
年が明けて半月経ち、もうすっかり普通の空気感の世の中。
しかし、Yukiの気持ちはまだなんだかモヤモヤしていた。
何とかこの気持ちをクリアにしたいな…
そんな想いで大好きな紅茶屋さんに向かった。
電車を降りて駅から6,7分歩いてお店に到着。特別寒いが、とっても綺麗な青空だ。
扉をゆっくり開けると美味しそうな紅茶の香り。
「こんにちは、いらっしゃいませ。」
といつもの店主が笑顔で迎えてくれた。
腰を掛けて、ビンテージのテーブルの上にあるメニューを開く。
冬のオススメの中にあるモンブランのような紅茶に惹かれ店主にこのフレーバーのロイヤルミルクティを注文したYuki。
綺麗な所作でYukiの注文したロイヤルミルクティを作っていく店主。
温めた牛乳にたっぷり茶葉を入れて、ダイナミックにスプーンでかき混ぜ茶漉しで濾す。同時にマロンとバニラ、キャラメルの甘い香りに小さな店内は包まれた。
Yukiはその香りでもう既に優しい気持ちになり表情が緩んでいた。
白地に赤い模様が入ったティカップに入ったロイヤルミルクティがYukiの目の前にそっと置かれた。
ひとくち飲むと優しい甘さと心地よい渋味があり幸せな気持ちになった。
Yukiが飲み干す頃にはもうモヤモヤしていた気持ちは消え去っていた。
「やっぱりこのお店の紅茶は間違いないわ。
ありがとう。」
という気持ちでお店を後にした。