Sawakoの憂鬱がとけた日 | さいたま 紅茶王子®の「紅茶に寄り添って…」

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さいたま市にある紅茶専門店「Tea room...7」(ティールームナナ)のオーナー・紅茶王子®が日々出会う紅茶への想い、淹れ方などについてのブログ。

おはようございます、紅茶王子です(#^.^#)
今日は乙女の紅茶ショートストーリーをお届けします^ - ^


~Sawakoの憂鬱がとけた日~

ここ5日間誰とも会っていないSawako。
仕事は自宅でしている彼女は自分から外に出たりしなければ人との関わりがない。

なんだか最近は色々面倒でご飯もろくに食べず過ごしている。
1年半前には大好きな彼もいて世界はとても明るいものだったのに…などと考えながら今日も仕事をしている。

Sawakoには大好きなものがある。
それは…どんなときでも心を癒す紅茶だ。
紅茶を飲んでいるときは幸せな気持ちになる。
特にひいきにしている紅茶専門店があり、定期的に通っている。


Sawakoは、ルックスもスタイルも抜群で歩いていれば誰もが振り返る程の美人。
外に出れば誰かしらはSawakoに近づいてくる。
そんなSawakoだが、恋がしたいのになかなか良い出会いに恵まれない。
特に不自由に感じたことはないが自分にはこのヒトだ、という感覚になったことはない。

このもどかしさを晴らしたくて、今日もまた大好きな紅茶専門店へ支度をして出掛けた。
少し支度に手間取ってしまったが、15時過ぎにお店へ着いた。

Sawakoはこのお店で必ず3杯頼む。
1杯目は、ティーソーダ。
2杯目は、アイスロイヤルミルクティー。
3杯目は、ホットストレートティー。

今日も例に漏れず1杯目はアプリコットとローズのティーソーダ。
飲むと口いっぱいに広がるエレガントなローズの香り。このお店のローズフレーバーは嫌みのない優しい香りで癒される。
心地よい微炭酸がノドを通り少し経つと幸せな気分になる。

忙しそうにしている店主とは、まだ会話はしていないがSawakoは紅茶と空間に癒されている。

2杯目は、キャラメルとパイン、アップルのアイスロイヤルミルクティーを注文。甘くしてもらいデザート感覚で飲むのがSawako流。濃厚なのに後味すっきりで美味しい。

飲んでいる間に店主もひと段落したようで、Sawakoは自分の近況を報告して話を聞いてもらった。店主はいつも控えめで話を受け止めてくれるのだが、時としてズバっと言ってくれるのでSawakoは嬉しい。

大分気持ちもほぐれてきたところで3杯目。ストロベリーとアップルをブレンドした温かいストレートティーをチョイス。
甘い香りと優しい味わいにほっこりする。やっぱり今日も来て良かったな…そう思えた頃にお店は閉店の時間。

いつもと変わらないスタンスで見送ってくれる店主に会釈をしてお店を後にしたSawako。

Sawakoの悩みが解消されたわけではないが、心のモヤモヤはとけて前向きな気持ちになれたのはSawako自身わかっていた。

「良い出会いがあるように自分自身もっと磨きをかけなきゃ」

そう思えた帰り道だった。