熊野神社 二本杉
筋トレと同じく健康に不可欠なのが歩くこと。
最近、ゆっくり歩きと早歩きを交互に行う「日本式ウォーキング」なるものがまた注目を集めているようですが、実は自身も今年の5月から日の出(5時)とともに起床し1時間ほどのウォーキングをしているのですが、これは奇跡といってもいいくらいのことで、夜型人間の自分が朝に散歩をするようになるなんてありえないことなのです。
なぜそんなことができるようになったのかを考えたところ、おそらくアレがきっかけだったのかなと。そのことについてはまたいつか。とてもスピ的なものです。
やはり早朝となると人生の先輩方がたくさん歩いておられるのですがそのスタイルを観察すると様々。大きく手を振る人、足音を響かせて歩く人、がに股で歩く人、靴底を擦って歩く人、ふんぞり返って歩く人、ずっとスマホを見ながら歩く人(若い方)、痰を吐きながら歩く人。
これって、からだの癖をそのままに頑張っているということなのですが、ほとんどの人が自分の動きの癖を自覚していないので、歩けば歩くほどこの癖が筋肉の中にたまっていくという残念なことに。
ふんぞり返って立つ人の重心は、土踏まずよりも踵の方に偏ります。
土踏まずのアーチの構造は、その天井で体重を受け止めるようになっているので、その位置よりも後ろに体重が落ちることになる。すると腰椎に寄りかかっている姿勢になるため、いずれ腰椎がつぶれ下肢に痛みがが出てくるようになります。
対策としては、腹筋と下肢内側の筋肉に意識を向けると、重心が土踏まずの天井に落ちるようになります。
引きずる足が片側に表れるのは、歩く環境が舗装された結果、足腰の筋運動が単純になり歩く距離が短くなったため。
70歳以上の年代では、子どものころから数キロ以上歩くことがまれでなかったので、大きな荷物を持つときに、利き手が疲れると反対の手に持ちかえることで両方の手が均等に使われ、背筋がまっすぐに育ってきたのですが、現代の生活では荷物を利き手にさげて駐車場や電車、バスまでの短い距離を歩くだけで、反対の手を使うことなく目的地に到着してしまうことがほとんどなりました。
足の動きと手の動きは連動しているので、その差が背骨の側弯を作る原因となり、片足を引きずるウォーキングが定着します。
左右の傾きは歩くときに左右の揺れとしてあらわれ、ねじれは片足を引きずる姿として現れます。
こうなってしまうと、柵を跨いでいるつもりでも実際は片足が上がっておらず、引っかかって転倒し骨折という事故につながります。高齢者になると骨がもろくなっているのでちょっとした店頭で折れてしまい、治りも遅いため後遺症に悩まされることになりますのでお気をつけて。
かつては、歩くことや坐ることなど、日常の身のこなしは畳に坐ったり、腰ひもで着物を縛ったりと文化的に躾けられていました。しかし明治以降、そんな日本の文化を壊されてしまった現代では、椅子や柔らかいソファに座り、足を組むなどしてからだを歪ませ、そんな親の姿を見た子がそれを真似をし、歪んだ体勢は連綿と受け継がれていくことになりました。子供の腰痛、肩こりが増えているのはこのため。ただランドセルが重いからではなく、からだが正常に育っていないからでしょう。
日本人には日本人の身のこなしがあり、ヨーロッパ人にはヨーロッパ人の身のこなしの伝統がありました。ヨーロッパ人は、手を大きく振って上半身の反動で歩く。これが今では世界基準の歩き方になっているわけですが、日本人本来の歩き方は「なんば歩き」でした。
ちょうどいま世界陸上が開催されていますが、100m走は残念な結果に終わりましたね。
大会前の情熱大陸で密着されていたサニブラウンさんは、7月の日本選手権では右股関節上部の骨挫傷など怪我の多さが目立っていたのでトレーニングの仕方がまずいんじゃないかと素人なりに分析していましたが、今後の方向性が気になるところ。
ナンバ歩きといえば、ブログで何度も紹介している甲野善紀先生ですが、実は2003年のパリの世界陸上での末續選手の活躍に関わっていたとか。
当時は日本人がファイナリストに残るだけでも奇跡といわれていたのですが、末續選手が200m走で3位になり、短距離走で史上初めて表彰台に上がりました。その時の日本記録は今でも破られていません。
なぜそんな記録が出せたかというと、甲野さんの古武術の理論を取り入れてナンバ走りの伝統的な走り方を研究したのだとか。
ジャイアンツで活躍した桑田選手も現役時代に甲野先生に弟子入りして古武術を応用したトレーニングによって、運動選手の常識と正反対の体のさばき方を身に付け、スランプから脱出していたりと、日本人には日本人の体観があり体の鍛え方があるはずなので、日本の全アスリートはアメリカ流の科学的トレーニングより、古武道に習った方がいいのではと思ってしまいます。
欧米人は動きの焦点が頸椎7番にあり、年を取ったときに7番が盛り上がります。日本人は腰に焦点があるから腰が曲がる。
西洋人と東洋人では身体のつくりが違うのです。
これが本当のナンバ歩き
股関節の回転によって体重を利用して歩くから重さを感じない。これはやってみるとすぐにわかります。ほんとうに軽い。
他にも、股関節の運動の負荷は東洋医学的には解毒排泄機能をたかめますのでおすすめです。
↓まさかのあのウサイン・ボルトもナンバ走りをしていた!
山坂道を荷物を担いで歩くときには、しぜんとなんば歩きが現れるし、鍬で畑を耕しながら歩くときもなんば歩きになる。
子供のころからナンバ歩きで舗装されていない山道を歩いていれば、わざわざ体操教室に行かなくても、からだのバランス機能は自然と育ちますね。体操教室の指導者が古武道なり甲野先生の身体操作術を熟知しているならいいとは思いますが。
筋トレの問題点は、部分的に負荷をかけるという、本来の身体の使い方とは逆のことが起きるため、疲れやすい体になってしまうということ。
仕事のときに疲れないよう、なるべく負荷がかからないように、必然性のある動きをすることで筋肉が育ち、身体が使えるようになるのが本来の鍛え方です。
昔の職人は、両手でも持ち上げられないものを片手で持ち上げたり、米俵を軽々と担いだりしていました。
現代人の筋トレは達成感を得るため、見せるためにやっているという部分が大きいから、体と心の両方に歪みが出てくるわけです。
甲野先生いわく、一番良い筋肉を育てるのに適しているのが木登りや雑巾がけ。
木登りは、安全なところでバーベルを上げるときとは心理状況や神経の使い方が異なるため、まったく質の違う、細かく割れた筋肉が発達します。単純な筋トレを子どものうちからしてしまうと、必要なときに弛まない筋肉になってしまうため、本当によい身体の動きはできなくなってしまいます。
子どもは遊びまわらせた方が一番いいとのこと。
ということで、流行りのウォーキングも、ただやみくもに取り組んだのではからだを壊すだけ。
ジョギングにしてもからだの歪みを矯正してからでないと悪影響しかないのでお気をつけください。
あと、わりと勘違いしている人が多いのが靴のこと。
靴底の中心がアーチになっていて、履いた時に土踏まずと靴底の間に隙間がなくる靴は、人間工学的には良いとされていますが、人体構造から考えると、土踏まずのアーチが消失すると、歩行時に足底のバネが使えなくなるので、運動機能の低下と疲労をきたすことになります。
疲れにくい靴やインソールが人気ですが、現代人は歩くことが減っているうえに、そういった足に優しい靴を良いと思って利用する人が増えているためか、足裏の筋肉が弱くなり、そこから骨格への負担も増え、、、という負の連鎖によって膝関節の変形が年齢的に早くなっているようです。
脳にも影響があって、靴を履いたときと裸足で活動した時の脳内血流は数倍違います。
靴はこういうのがいいみたい
ベアフット系シューズを探していたところ、Amazonセールで2,700円(本日はタイムセールで2,800円になっています)になっていたので、こちらのレビューを参考にして購入してみました。
サイズは普段のスニーカーの0.5サイズ小さめにしてみたがまだ余裕があり。1サイズダウンでもよかったのかも。
形がビルケンシュトックのボストンと同じなのでダサさは全く感じない。
メレルも先月 ”素足感覚”を大事にする「ベアフット」とMERRELLブランドの核である「ハイキングシューズ」の構造を掛け合わせて開発された新カテゴリー『BAREFOOT HIKE (ベアフット ハイク)』を提唱するブランド屈指の人気モデル新作を発売。
こんなのもいいですね。蒸れそうですが。
あと5本指ソックスは見た目は裸足っぽいですが、指と指の間を布で仕切るため裸足とはかけ離れた状態になってしまい、重心を支える力は弱くなりバランスを崩しやすくなります。
足袋型のソックスもありますが、5本指よりはまあ許せるかなという程度。一番安定するのは普通の靴下か裸足。
歩き方は、踵から着地するのが一番負担がかかるので、脛骨直下で立つ意識で歩くこと。
歩いた後は足三里(膝のお皿から指4本分下のツボ)で足を労わってください。
歩き方だけみても、現代人は自分のからだを甘やかしているということがよくわかったかと思います。だから昔の人より壊れやすくなってしまっているわけですね。
教育も同じですね。うつ病や若者の自殺者が増えているわけですから。
ちなみに、「體気」とは、万物を生成している根本にある精気のこと。「体」を旧字体にしたのは、「體」には骨の器という意味があるから。














