はじめに

この記事では都立大法学部志望者の共テ対策について、私が覚えている限りのことを書いていく。

前提として85%あれば安全とされている。(年によって多少の変動あり)

 総論

法学部らしくここでは全ての科目に共通する対策を括り出していく。

まず、とにかく問題演習である。東進が回数が一番多いので特に有効であるが、それに限らず模試は積極的に受けるべきである。また、過去のパック模試(青とか緑とか)も十分使える。(ベネッセのやつはゴミなのでそれに金を使うくらいなら別のことに使う方が良い)

第二に、非常時の対策を決めておくことである。どんなに準備していても本番では何が起こるかわからない。よって傷口を広げないために時には潔く問題を捨てることも必要である。

第三に、メンタル面でやられないことである。共テ本番は、その科目が終了した後大声で騒ぐバカが必ず存在する。よって精神衛生上よろしくないので各科目終了後は気持ちをリセットするために会場を離れて外を散歩でもしてくること。また、失恋しないことも重要である。(模試直前にこれをやらかして相当点数を下げた人がここにいる)これに関してはどうも男子の方が影響を受けやすいようである。

第四に、共テ直前の12月(2024年は12/15)に行われる東進模試は他の学校の予定などを全て捨ててでも絶対に受けること。あの模試は経験上かなり本番の点数を正確に予言する。逆に北予備の正月模試(西日本限定)は少々点数と偏差値が高く出る傾向にある。問題の質自体は悪くない(国語の出典を当てたこともあるはず)が、あの模試の結果を鵜呑みにして調子に乗ると本番で取り返しのつかないことになる(経験談)ので自分自身の本当の実力は東進模試の点数であるとよく自覚すること。

第五に、苦手科目は最初か捨ててしまうことである。某北にある予備校は「努力は実る」と言っているが、個人的には「正しい」努力は実るの間違いだと考える。我々凡人がどれだけ野球の練習をしてもMLBで二桁勝利を上げながら二桁ホームランを打つことができないように、(そもそも彼は人間であるかどうか疑わしい)間違った方向性の努力は悲劇を生むだけである。よってどれだけ努力しても点数が伸ばせない苦手科目はさっさと捨てて得意科目に注力する方が得策である。ただし、私のように留年しかける事態にならないよう最低限の努力はすること。(高卒認定を取るなら話は別だが)

最後に、共テ対策だけ考えるのなら理科社会以外は参考書(角川が出してる黄色いやつとか)は不要であると考える。これに金を出すくらいなら問題集に金を出す方が良い。


 英語(リーディング)

慣れが全てである。参考書などは枕にしかならないので買う必要は一切ない。東進の模試が年間6回あるので特に有効である。何かと叩かれがちなベネッセの模試も共テ対策という観点ではそこまで悪くはないと思う(問題集はゴミだった記憶があるが)学校の資料室などに過去の模試の問題があればそれをコピーしてきて何回もやる事に勝る対策は無い。

また、共テは今後も単語数が異常に増えていくものと思われる。よって何回も問題演習を繰り返すことで自分がどのタイプの大問が苦手なのかを把握し、本番緊急事態が起こった際傷口を広げないためにどの大問を潔く捨てるのか決めておくことを強く推奨する(私はいざという時に小説の大問をまるごと捨てることを覚悟していた)ただし、捨てる場合でも必ずマークはすること。判別しやすいように全部同じ数字をマークすることを勧める。マークのずれ防止とラッキーで正解するかもしれないので。


 英語(リスニング)


アルクのホームページより引用

リスニングはアルクから出版されているこの本が一番対策に役立った。1,430円(税込)と良心的である。また、パート2も発売されているのでそちらも併せて活用することを推奨する。

この本は共テより難易度が高いTOEICのリスニングを2.5倍〜0.7倍の速さで聴くという本である。使い方の詳細は本に譲るが、真面目にやればかなりの効果があることは保証する(2月で20点上がった)また、この本は英米の話者以外にもオーストラリアや他の国のナレーターも含まれているので実践的である。

また、本番はICプレーヤーで実施することになるが、実物は模試より3割くらい音質が悪い。覚悟すること。そして事前にイヤホンが耳に入るか試しダメだったら速やかに大学入試センターに申請すること。詳しくは大学入試センターのホームページを参照すること。


 国語

本番で大事故を起こして過去最低記録(130点)を叩き出した人間から言うことは何もない。

強いていうなら漢文は学研が出している漢文早覚え速答法という本の末尾にある「考試の道」という漢文に頻出の句法が集まった例文を暗記するのがおすすめである。これさえ覚えておけば漢文の選択肢に迷った時に間違えることはほとんどなくなる。現に私もこの文章を覚えることで漢文だけは常に安定して9割近く取っていた(大炎上した本番も漢文だけは40点以上は取っていたような記憶がある)ので効果は保証する。


学研のホームページより引用

現代文は嫌いな作家が出ないことを祈るだけである。私は、石牟礼道子(水俣病についてぐだぐだ述べた婆さん)と宮沢賢治が嫌いだったがよりによって本番に片方を引き当てた(引用文として)よって日頃の行動は大事である。


 日本史

まず、社会科の共テ本番の問題はビニルで包装されている。これは、手で破壊することは難しい(滑る)が、よく削った鉛筆を突き刺すことで容易に破壊できる。豆知識として覚えておけば本番で役に立つかもしれない。

さて、日本史は黄色本が有効であると思われる。よってこの科目だけは買っても良い。

日本史も当然慣れは必要だが、幸いなことにセンター試験の過去問も使える。存分に使うと良い。また、日本史は古文を参考資料として出してくることがある。しかし、正しい日本史の知識があれば馬鹿正直に全てを読む必要はない(少なくとも定説と反する史料は出して来ないはず)ので結局はいかに正しい知識を身につけておくかにかかっている。

年代並び替えについては覚えておくに越したことはない。私は語呂が強引で気に食わなかったので使わなかったが、山川が出しているエロ語呂日本史(世界史もある)という本が覚えやすいと思われる。(特に男子は脳が猿だから笑)不快に思われた方がいれば謝罪する。また、近現代のものは内閣と結びつけることを強く推奨する(詳細は次の記事で書く)

一問一答は東進の物(二次試験対策を踏まえて必ず日本史B完全版を買うこと)一択である。間違えて必修版や共通テスト版を買わないこと。山川の物は量が不足しているので紙屑にしかならない。


東進ブックスより引用

 数学

高2の時数学で留年しかけて、高3の時万が一に備えて高卒認定を取り(このため私は高卒認定と普通の高卒資格の両方を手に入れている)、本番では一問も分からず全部2をマークした人にこれを聞くのは滑稽である。ちなみに結果は1Aが9点、2Bが11点であった。


 理科基礎

軽く述べておく。まずここを読む人は文系であると思われる。よって諸君には化学基礎の代わりに地学基礎を使うことを強く推奨する。理由としては暗記が多く、割と文系向けであるからである。青木の初めから丁寧に(以下はじてい)という参考書と東京書籍の教科書で知識を身につけて、適当な問題集(セミナーとか)で演習を繰り返せばそれなりの点数はすぐ出せるようになる。


生物基礎について、私はこの授業中に教師公認の元堂々と内職をしていたのでよくわからない。


 私の結果

ここでは都立大法学部の配点に換算した私の共テの得点を書いていく。諸君の参考になれば良い。

英語(R)  266/280   (素点95)

英語(L)  60.9/70   (素点87)

国語 130/200

日本史 180/200  (素点90)

政経 0(素点90)

数学IA  0(素点9)

数学IIB  0(素点11)

生物基礎 0(素点30?)

地学基礎 0(素点35?)

合計 636.9/750(84.92%)


 北予備の活用について

西日本限定だが、世の中には北予備というものが存在する。この予備校はたまに国語の出典を当てるなど大化けすることがある。よって現役生が最後の共テ対策として冬休みにここの講習会を受けることは決して悪い選択ではないと思う。ただし、二次対策の講座に金を使う必要はあまりない(経験上特に社会はあまり質が良くない上にそもそも普段講師が出講してこないので質問がろくに返ってこない)ただし、英語は秋口に現役生も対象とする良い講座が開かれることがあるのでそれは受ける価値が十分ある。Y田先生が担当している講座があればそれのことである。また、模試の点数が実力より高く出ることがあるので注意すること。


 おわりに

近日中に二次試験対策の記事も出す予定である。そちらと併せて活用してもらいたい。質問等あればコメントまで