岩手山の植物② | 野草閑話~孝遊子

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北国北海道の大地を彩る多種多様な野草を中心に、登山、自然現象などをご紹介します。

岩手山の植物②(赤色系の花②)

前回に引き続き、赤色系の花の紹介です。


オオヤマオダマキ
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イメージ 2 大山オダマキの意味で、オダマキとは、紡いだ麻糸を、内を空にして丸く巻いた形を言い、花の様子が苧環に似ていることから付けられた名前です。
 馬返しコースでたくさん見られました。
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 こちらは、早池峰山麓に咲いていたヤマオダマキです。
 花冠の後ろに伸びた距が、上の2枚のように渦巻き状になっているものがオオヤマオダマキ、まっすぐ伸びているものがヤマオダマキです。


ウラジロヨウラク
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イメージ 5 馬返しコースにたくさん咲いていました。
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 裏白瓔珞で、葉の裏が白いヨウラクと言う意味です。
 ヨウラクとは、インドの貴族男女が珠玉や貴金属を編んで頭、頸、胸にかけた飾りのことです。また仏像、仏殿などの飾りともしたようです。小さな壷型の花がヨウラクに似ている花と言う意味です。



ヤマツツジ
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イメージ 9 馬返しコースの樹林内でたくさん見られました。
イメージ 10 山ツツジで、山に生えるツツジと言う意味です。


ミヤマハンショウヅル
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 深山半鐘蔓で、高山に生えるハンショウヅルと言う意味です。ハンショウヅルとは、蔓性で、鐘を半分に切ったような形の花を付ける植物という事からの命名です。
 咲いているものは数少なかったのですが、焼走りコース、馬返しコース共にたくさんありました。


〔撮影:岩手県岩手山 2008.6.22〕