応量器を洗った後、洗うのに使った水を捨てます。
これを折水(せっすい)といいます。
まず、折水のためのお経をお唱えします。
「我此洗鉢水(がしせんぱっすい)・・・」
お経が始まったら、浄人が折水器(せっすいき)又は折水桶(せっすいおけ)と呼ばれる桶を持ってきます。
これに水の上澄みを入れるわけですが、何も考えずに捨てると撥ねる+音もなる=古参ブチ切れ・・・。
音を鳴らさないように工夫しなければなりません。
残った水は飲み干します。(刷が汚いと恐怖の雑巾臭水と化すので注意。)
※ちなみに最初に捨てると書きましたが、上澄みは鬼神衆(きじんしゅ=簡単にいうと、お腹を空かせたものたち)に分け与えることになっています。余ったご飯などと一緒に鳥や鯉の餌にします。
それが終わったら応量器を布巾で拭いて仕舞います。
収鉢(しゅうはつ)といい、これも音を鳴らさないように細心の注意が必要です。
この状態に戻したところで処世界梵(しょせかいぼん)というお経を飯台維那がお唱えします。
「処世界如虚空(ししかいじきくん)・・・」
いわば、ごちそうさまのお経ですね。
これで朝食が終了、直後に恐怖の反省会が発生・・・。