これまでは可睡斎におけるさまざまな配役、特に朝課の配役について紹介してきました。
朝課配役では、いろいろと失敗がつきものです。
今回は朝課で失敗したときにどうなるか?ということについてのお話です。
朝課の後のおいしい朝ごはん(お粥)。
みんな待ちに待ったご飯なのでおいしくいただいているわけですが、
朝課でやらかした修行僧にとっては戦々恐々・・・。
なぜなら、朝食後には恐ろしい反省会があるのです。
導師・役寮が食事場所から離れて行ったのち、新到たちはビビリつつ合掌をはります。
そして反省会開始・・・。
反省会は主に堂行寮が主体となって行われます。
堂行長(堂行寮のトップ)から順番に古参和尚による新到ボコボコタイム(お説教)。
ミスをした修業僧をドスの聞いた声で恫喝お説教します。
もちろん、お説教だけで終わることは稀。
罰を与えることが多いです。
罰の内容は古参の気分次第。
ご機嫌ナナメのときは非常にやっかいなときもあります。
写経何十枚書け、朝の窓空け一週間、東司清掃一週間などなど・・・。
ということで、新到たちは古参のご機嫌を損ねないように必死に合掌し、ひたすら大きな声で返事しつつ、
反省会が早く終わるようにと祈り続けているのです。