修行について その36 祈祷案内 | 修行僧の涙目な日々

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今回は祈祷案内という配役についてです。
ご祈祷のお施主さんを御真殿へと案内し、祈祷中の合掌礼拝焼香案内をするのが主な役割です。

ご祈祷が入ったら、まずは受付へと向かいます。
そこでご祈祷用のお札を受け取り、施主の人数確認をします。
その後、控え室へ行って施主を御真殿へと案内。

御真殿についたらお札を殿司(でんす=御真殿の管理責任者、緑色の衣を着た僧侶)に渡し、施主一同を焼香用の香炉前に案内します。

ご祈祷が始まったら導師の礼拝に合わせて合掌礼拝の案内。
お経が始まったら順番に焼香してもらうように案内します。
このとき、施主の人数が多く、焼香がお経中に終わらない場合は小さい香炉を追加で用意します。
そして、ご祈祷終了前に再び導師にあわせて合掌礼拝。
お札・お供物を施主に渡して受付へ案内します。


案内だらけの配役、これが祈祷案内なのです。
ちなみに、この祈祷案内の者の礼拝や焼香の台詞はなぜか細かく決められています。
一文字でも間違うと古参に怒れられると言う、実に意味不明な伝統があるようです。