春の運命はエリーゼのために遁走し、剣は舞うように新世界を切り開き、カノンの鳴る結婚式を。 | オブラートは君に溶ける

オブラートは君に溶ける

君のその涙で、溶けていく。

今日はお祝いでケーキを食べました。

なんのお祝いかって言えば

Roclassickが素晴らしすぎるお祝いです。

私の興奮は加速するばかりで

Roclassickを聴くために早退しようかと本気で考えちゃうくらいです。




というわけで勝手に感想を書きなぐるのコーナー。

始まります。

逃走経路を準備してください。




1、走れエロス

これは母の日に先行公開された曲で何度か此処にも貼ったもの。

なので新鮮味には欠けるかもしれないけど

BIGMAMA味がしっかりと出ている。

最初のドラムとバイオリンでクラシック!って感じを出しているにも関わらず

歌が入るころにはしっかりBIGMAMの音楽。

コーラスもライブが楽しみになる。

ギターメロもちゃんと聴けばそれだけでも満足するようなライン

歌詞は変態金井さんの登場って感じで

コンドームを買いに走ることをこれだけ壮大に表わせる妄想力は相変わらず凄い。

それでも登場人物の名言は健在で

「春は売る物でもなく 買う物でもなく

長い冬を耐えた者に与えられるご褒美みたいな物さ。」

「物」と「者」の関係性を模索したくなる。

MVは歌詞をそのまま表わしたものだけど

それをわざわざ写真で表現するのが素敵。

メンバー全員の表情が良い。

金井さんが彼女と手を握った時の東出さん表情が好き。

リアドさんの「はい」って写真を突き出している感じも。

特に安井さんは良い(笑)

何故風呂から出てくる(笑)

「あっちで呑もうぜ」的な誘いをあっさり無視されている(笑)

絵面が汚いのは大体安井さんのせいだと思います(笑)


2、虹を食べたアイリス

これは初めて聴いたときからかっこいい曲でした。

今聴いても本当にかっこいい曲だ。

運命のフレーズの入り方が良い。

間奏聴いたときに鳥肌立ちました。

入りのベースとバイオリンっていうのも鼓動を早ませる。

ドキドキしてしまう。

最後に扉の音が入ってるんだけども

それも物語を引きたてて良い。

金井さんが凄いと思うのは「運命」の捉え方。

ただフレーズを混ぜるだけではなく

扉を叩く音というところから妄想して

こんな歌詞を描けるところ。

アイリスの運命を思うと悲しくなる。

MVもかっこいい。

バンドマンは白黒とかシルエットが一番かっこいい←

金井さんがアイリスの絵を撫でるところは感情に響き

メンバー全員での演奏シーンは感覚に響く。

扉の音はMVでは閉まる音っぽいけど

私はアイリスの部屋の扉が群衆によって開けられる音だと思った。

だけどアイリスの心の扉は閉じてしまったんだろうな。



3、テレーゼのため息

これはいろんな意味で最高だ。

テレーゼをエリーゼと呼び続ける彼の滑稽さと

テレーゼ、最後の言葉。

go fuck yourself! "地獄へ落ちろ!"

歌詞の内容の相乗効果もあって

この曲もかっこいい。

リズムが楽しかったりでライブが楽しみで仕方ない。

そしてなんといってもMV。

私MVでこんな笑ったの初めてです。

「おい!(笑)金井!(笑)お前それでいいのか!(笑)」って感じです。

個人的にはメガネしてピンクの洗濯バサミがかっこよくて

お化粧したのが可愛くて

ストッキングが何故だかかっこよかったです(笑)

そして金井さんも地獄に落ちてます(笑)

ケチャップ嫌いなのに頑張りますねぇ。




4、英雄を抱いてマリアは眠る

最初の森で小鳥が鳴いている音で言葉なくても曲の世界が広がる。

このアルバムでは比較的しっとりソングで

それだからこそバイオリンの音色が染み入る。

これは曲も良いけど歌詞が素敵過ぎる。

まさにそれはバッドエンドだけどハッピーエンドのおとぎ話。

目覚めたら、というのは一時の眠りじゃない気がして

きっと本当に目覚めたら

英雄とマリアはまた会えるんだ。

私はそう思うんだ。

MVはおとぎ話っぽい感じで演奏もメンバーも出てこないけど

私はこういうの好きです。

"Maria sleeps with the hero"

ケチャップで消されてしまうところとか。



5、ツルギが無い

これはインスト曲なんですが

もうタイトルがバッチリおやじギャグです金井さん。

この曲は他に比べて原曲要素が多めですが

演奏のハードさが半端ないです。

きっと私なら全身つってしまうほどのものでしょう。

裏拍のギターリズムから始まって

ギターとバイオリンのメロの音の組合せと掛け合いが良い。

私がまだ学生だったら体育祭で場内に流すこと間違いなしの1曲。

きっと選手は足が縺れてみんなこける(笑)

MVは結構斬新なのか?

とりあえず私はこういう撮影技法を知りませんでした。

観ていて楽しい。

馬飛びで東出さんが失敗して金井さんがちょっとよろけるのが大好きです。

全員でジャンプしたり

くるくる回ってたりひたすら可愛いBIGMAMA。

リアドさんが叫んでいるのも若干可愛い。

柿沼さんが安井さんを殴ろうとしているところはちょっとひやひや。

リアドさんが金井さんを振りまわしたあとに

地面に投げ出されている2人も良い(笑)

金井さんが最後反則でかっこいいからムカつく(笑)




6、荒狂曲"シンセカイ"

これはCMで流れていた曲で、これまたかっこいい。

最初の海の音よりもギターの方が荒れ狂う波を表わしてて。

BIGMAMAは歌詞と曲の世界観が本当にうまく混ざり合う。

バイオリンとギターの組み合わせも良いよね、やっぱ。

柿沼さんの早弾に感動。

歌詞もかっこいいというか

物語にしては面と向かって怒鳴られているように

心に刺さるもので

「世界の退屈を嘆くようなつまらない大人にだけはなるな」なんて

今、この世界に向かっての挑戦だと思える。

MVで気になっていた巻かれる布は気になって正解でした。

みんな布巻いてる(笑)

でもまたそれがかっこいい。

なにあれ魔法の布ですか。

メンバーがメンバーに透けて見える感じとか

重なり合う感じとかもうMV自体がかっこいい。

これは誰が出ててもかっこいいMVです。

最後の炭酸みたいにキラキラしているのが最高。




7、計算高いシンデレラ

これはすでに有る曲でこのアルバム含め3枚ほどに収録されてて

特に気にしてなかったんだけど←

クラシックだから、ねぇ、みたいな←

なんと録り直ししている。

イントロから若干違うし

テンポも微妙に早くなっていて

ラスト近くで子供のコーラスが入るところは

ライブ版というか

ライブではもちょっと長いけど

みんなで「らーらーらーらーらー」って歌うところが

目の前に浮かんできて幸せになった。

MVもすでにあるものを使うんだとばかり思ってたら

今までのBIGMAMAの歴史が詰まったもので。

まさに歴史ごと愛してくださいって。

私が行ったライブの写真もあって素敵で輝いていた。

私はBIGMAMAが好きで本当に良かったと思ったよ。

ありがとうBIGMAMA。




8、ボーナストラック

これはライナーノーツにも歌詞カードにも

タイトルも歌詞も載っていなくて

パソコンに入れたら曲名出たけど

ふふって笑ってしまった。

けど曲自体は全然ふざけてなくて

完成度も普通にボーナストラックではもったいない。

たぶん結婚行進曲を使ってるんだと思うんだけど

歌詞が聴きとれる範囲でも

幸せで満ち溢れた。

私たちは愛されているんだって信じられる。

愛を信じて生きていける。

ちょっと金井さんふざけてるところある気がするけど(笑)

MVはEND ROLLとしてあるけどそっちに歌は入ってない。

それはメイキング映像なんだけど

なんだかリアドさんが可愛い(笑)

あとお化粧されてる金井さんが可愛い(笑)

本当、最後まで愛の詰まった作品でした。






私は金井さんのBIGMAMAに対するプロデュース能力に感嘆した。

きっとこれはアルバム3枚出す前では

こんなに威力を持たなかった。

BIGMAMA自身も、リスナーも。

出すべきタイミングで出た作品だと思います。

だからこそ今が1番聴くべき時期で

私はみんなにすすめたいのです。

今回はCD貸してあげたくない。

自分で買いなさい!って言いたい。

それは私の変な意地ではなくて

その方が「良い」からです。

お金ないなら貸してあげるからCD(DVD付き)を買いましょう!


言ってしまうなら

このアルバムで私の中のアジカンを越えたと言っても過言じゃない。

でもきっとアジカンはまた予想を裏切る作品を持ってくるから

抜きつ抜かれつ、という状況になるんだろうけどね。


私、BIGMAMAがまだRXなことに疑問を抱いていたの。

もうメジャー行ってもやっていけるほど

BIGMAMA好きな人はたくさんいるし

なんでだろうって。

儲かるからRXが離さないのかなって(笑)

でもBIGMAMAが望んでいるんだと私は思った。

レーベルはインディーズの方が新しい挑戦がしやすい。

メジャーは商業としての縛りがたくさんあるから。

金井さんはCDの売り方を変えたいって言ってた。

それができるのはRXだから、まだ此処にいるんだろうな。

アジカンはメジャーの中でもがいて

それはまた新しい道を作ろうしていて

どちらが良い悪いとかではないのだけどね。

つまり私はそういう「世界」を変えようとしている人達が好きなんだ。

そういう心意気は音楽にもにじみ出るから。



クリスマスライブ先行抽選のチラシが封入されてませんでした。

HPで言われている「ごく一部の商品」を引き当ててしまった私。

連絡したら滞りなく問題は無かったのだけど

ごく一部を手にしたことが逆にちょっと興奮です。

なんだか今度のライブも当たる気がしてきました。

うふふ。

クリスマスCD&DVDもあるし

私はもうクリスマスが楽しみで仕方ない。




此処まで読んでしまったあなたは

明日気が付くとCD屋さんにいてRoclassickを買っているでしょう。

というか買ってください。

此処までたどり着くのに2時間かかりました。

2時間BIGMAMAについて書けちゃうくらいに良いものです。

こんな素晴らしい作品を君にも知って欲しいのです。