まるで、死の前兆のようなもの | オブラートは君に溶ける

オブラートは君に溶ける

君のその涙で、溶けていく。

睡眠が、足りない。

日に日に寝る時間が長くなって

最終的には、起きないんじゃないかって思う。

死を望んでいるなら、なんて楽な死に方だけど

死にたくないので、寝るのが怖くなってしまう。

それでも睡魔には負けてしまうけれど。

例えばあの子があいつに「死ね」と言って

それが冗談だと思えないから、あの子を嫌いになりそうで

それでも、あの子は私の助けたい対象でもあって

それでも、あいつは私にとっても大事な人だし

なんだか泣きたくなる。

あの子が「死ね」なんて言うとは思ってなかった。

私が真顔で「嫌いになるよ」って言ってしまえるとは思ってなかった。

泣きたくなるよ

だけど泣いてしまう前に私は眠るよ。

朝には忘れて

夜には思い出して

泣く前に眠ってしまうよ。