ちょっと前に放射能パニックに陥り
南に逃げたいと母に告げたら猛攻撃に遭い
肉親不審に陥った私ですが(同時に夫不審でもある)
先週いっぱい、久しぶりに長く実家に帰省してました。
母の顔を見たくなかったけど
お盆に東京で大地震が来るって聞くし
家で子供と不安でいるよりは、周りに誰かいて欲しい
……と思い、悩んだ末に帰省を選んだ。
猛攻撃した母と話をしたけど
祖母の葬式のバタバタで、相当疲れて鬱々としていたようだ。
やはり私は「八つ当たり」されたようでした。
きっと福島と変わらないくらい田舎風景の広がる群馬ですが
見た目には何も変わらない緑の自然なのに
放射能汚染で住めない、立ち入れない、というのは
それは辛いだろう……と、胸が苦しくなります。
これが緑は枯れ果て、異臭が立ちこめって言うなら
みんな納得して「ここには住めない」って思うでしょう。
でも何も変わらないんだもんね、それは納得できないよな。
放射能が目に見えたらいいのに。
だったら諦めもつくのに。
見た目には変わらない田舎を捨てるのは
そりゃ、訳が解らないだろう。
実家の両親は、びっくりするくらい
放射能に無関心でした。
無関心というよりは「もうどうでもいい」って開き直り。
赤旗新聞とってるし、情報を知らない訳じゃないのです。
いつ死んでも構わないって楽観的態度です。
そりゃ67歳にもなれば、もういいでしょうさ。
私は自分のこの状況が憎いです。
幼い子供が二人いて、お腹に赤ん坊がいるという状況が。
全く諦めもつかないし、なんとかしなきゃって
焦燥感に駆られて毎日を生きなければならない。
両親との温度差が、すごいことになっている。
夏の帰省恒例の、利根川の鮎を食べに行くのは中止
(親が切り出さなかったのは、私を気遣ってなのか…?)
寿司屋もやめてもらって、いろいろと避けてもらったけど
田舎にいるだけで、
なんだかものすごく解放された気分になった。
東京にいる時は情報にまみれて、不安の中で生活していた。
それが田舎でのんびりしていると、なんだか不安が
遠い国の出来事のように感じられる。
なんなんでしょう、田舎マジック。
線量だって東京とあまり変わらないはずなのに。
何この「どうでもいい感」。
両親の楽観が伝染したんだろうか。
単に日常の生活リズムから離れた事が
「開放感」に繋がったのか。
とにかく帰省している間は私、
ほとんど放射能の事は考えなかった。
そうすると、ものすごく楽。
これか。
「考えない」快楽というのは、これですか。
不安について、現実について考えず
「考えても仕方ない」って無視する快楽は、これですね。
楽だもんね、不安がないって楽だもんね。
同じ状況でも「考えなければ」
こんなにふわふわ楽に生活できるのか~。
目から鱗。
そりゃみんな、考えない方向に流れるわな!
理解できない人達の事が、少し理解できた。
同じ時間軸を生きるなら
「考えない」ほうが楽でいいわな。
別にそこに気付いたからと言って
私が考え方を変える事にはなりませんけど。
目先の幸せより着実に生きるほうが自分には大切です。
そんな訳で帰省中、楽観的に生活してた私ですが
東京に戻ってきたら気持ちは元に戻った訳で。
この違いは、なんだろ。
実家に戻ると、もういい大人なんだけど
親が近くにいて、少し子供に戻ったような
庇護されてる気持ちになってしまうのかも。
わー、あま~い……!!
東京の自宅に戻って来ると
「母親として子供を守る責任」がのしかかってくる。
あまりの落差に気持ちが追いつかず
ちょっと鬱っぽく一日を過ごしました。
疲れもあるが、体が動かん。
前向きな気持ちに全くなれない。
掃除機をやっとのことでかけ
EMスプレーを作り、培養もし、
泥のように疲れながらも泥パックをし
1日半かけて元の生活様式を整えました。
夕飯、久しぶりに
自分で安全だと思った食材で
野菜盛りだくさんスープを作って食べた。
実家にいた時は基本、
父が畑で作った夏野菜を食べていた。
セシウム付きだったかもしれない。
頂き物の果物もたくさん食べた。
(さすがに東北産かどうかは気にしたが)
実家にいる間は目をつむって食べました。
いちいち気にしてたら疲れるから不安は無視した。
でもやっぱり、いくら不安の中にいようと
家に戻ってきて安心な食材を
子供に食べさせられるのは精神衛生上良い。
母の役目を果たしている気がして、
そっちのほうが自分はやはり「しっくり」くる。
迷ってた浄水器も、問い合わせよう。
安心出来る食材(たぶん、だけどさ)を、
セシウム水で洗う理不尽さから脱却したい。
家に戻って一息ついて考えた事は
今までよりもっと、
しっかり放射能と向き合っていこうという事。
世の中の動きと向き合っていこうという事。
現状を無視する快楽を経験して
余計に現実と向き合う大切さに気付きました。
よりよい結果を産むために、
自分の人生をしっかり選択していきたいと思います。