日本電産 永守重信、世界一への方程式
日本電産といえば、
「情熱・熱意・執念」
「知的ハードワーキング」
「すぐやる、必ずやる、できるまでやる」
といった強烈な会社スローガンを持ち、営業マンには1ヶ月に100件以上の顧客訪問を求めるというハードワークな会社ですが、ブラック企業とは言われていません(笑)
それは社員を家畜のように扱い、社員が作り上げた財を経営者がむしり取るのではなく、経営者自身が一番に働き、社員の手本となるような仕事をしているからでしょうね。それがこの日本電産の永守重信社長。
永守社長は、最近は休むようになりましたが、以前は正月以外は休み無し。そして週の半分は買収した業績の悪い会社への立て直しで出張というハードワークだったそうです。
そんなハードワーカーな永守社長の経営手法が書かれているのがこの本になります。日本電産という会社の内部が描かれておりますが、個人的には永守社長の仕事に対する考えの部分が一番気になりました。
そこで主に、仕事に落ち込んだ時や、やる気の出ない時に、気合を入れるための永守社長の言葉を書き出してみました。
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目次
はじめに
第1章 :「もう残尿感なし。絞りきった! 」 ─ 創業40年、大減益からのリスタート
第2章 :「ハードワーキングやぁ」 ─ 無理を通して道理に変える人間力
第3章 :「固定費を絞り尽くせ! 」 ─ ダメ企業の甘えを壊す組織再建力
第4章 :「どんな3流も1流にできる」 ─ 眠れる力を呼び起こす人間改造力
第5章 :「先のことが不安で仕方ないんや」 ─ 小心に裏打ちされた想像力
第6章 :「買収後、即座に思惑通り動かせる」 ─ 大胆に組織を変える転換力
第7章 :「数字へのこだわりが企業を磨く」 ─ M&Aを支える市場対話力
第8章 :「死ぬまで日本電産の面倒を見る! 」 ─ 69歳で変わり続ける成長力
あとがき
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「経営は価値創造の輪を作ること」
1 財務価値を上げる →まずは利益を上げる。コスト構造を徹底的に作り替える
2 人材価値を上げる →利益対する考え方を変える中で社員の意識と能力を高める
3 顧客にとっての価値を上げる →利益を上げ、その力で新市場開拓、新製品、新機能開発を徹底する
4 市場価値を上げる →1~3で企業の評価を高め株価を上げる。さらにM&Aにつなげ、企業を拡大させる
「普通の再建の仕方は間違っとる。『年齢が高いから切る』とか『能力ないからいらない』なんて、僕は言わないよ。怠け者にはやめてもらうということだけや」
◆去ってほしい社員
①知恵の出ない社員
②言われなければできない社員
③すぐ他人の力に頼る社員
④すぐ責任転嫁をする社員
⑤やる気旺盛でない社員
⑥すぐ不平不満を言う社員
⑦よく休みよく遅れる社員
「言う事は誰でも言える。しかし、それが果たして実行できるかが問題である」
「成功するための秘訣は非常に些細なことである。それは、①他人が休んでいる内の小さな一念、②他人が遊んでいるうちのわずかな努力、そして③その継続である」
「天才」とは、持って生まれた「頭脳の良さ」を言うのではない。一途に自分の思いを追い求め、それを完成させる意欲と意志の強さを持った人間こそが、「天才」なのである。つまり、誰もが「天才」になれる可能性を持っている
「『できる』『できる』と繰り返してみい。そしたらできるようになる」
- 日本電産 永守重信、世界一への方程式/日経BP社

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