【読んだ本】 「許せない」と思う心を取り除く5つの方法 | kottsunのLogノート

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許せない

近しい相手ほど許せないのはなぜか  角川SSC新書 』 榎本博明
 
 タイトルを見て、「確かに他の人だと許せるようなことでも、身近な人が同じようなことをやると許せなくなってしまうのはなぜだろう」と思い、手に取ってみました。

 
 理由は、
心理的距離が縮まると、遠慮がなくなるため、お互いにわがままが出やすくなる。そのため関係が深まれば深まるほど衝突することが多くなる。関係の浅い相手なら気にならないことも気になり、許せることも許せなくなる。
 といった心理メカニズムが働いているからだそうです。
 

この本では、この「許せない」と思う心がなぜ起こなるのか。そしてそれをどう解消していくのか。その先にあるメリットは何か。と言ったようなことを、歴史での出来事や、文学作品の一文章などもまじえながら書かれており、ちょっとした清涼剤として読める1冊です。
 

 今回はその中でも、「許せない」と思う心を取り除く5つの方法を紹介します
 
 
⒈相手の視点にたってみる
    相手の立場や気持ちが想像できれば、腹のたっていたことも、特に相手に悪意はなかったと思えてくることが多い。
 

⒉感情反応より認知反応
    「なんで」 「どうして」と疑問に思ったり、 「ひどい」 「許せない」と感情反応するよりも、「どうしたらいいんだろう」 「最善の対処をしておかなくちゃ」と冷静な認知反応をするように心がける
 

⒊読替力を鍛える
     ネガティブな経験にもポジティブな意味を見つけることで、 一時的に「許せない」といった思い出こみ上げるようなことがあっても、その後の自分に活かす形に処理する。

 
⒋許せない思いを書き出してみる
    書き出すことで、心の中にもやもやしていた思いが客観化される。それによって、嫌な思いばかりが膨れ上がっていたけれど、実際の出来事は意外にちっぽけなものだったと思えてくる
 

⒌「べき思考」を書き替える
   思考が感情を生む。どんな感情が湧いてくるかは、思考によって決まる。ゆえに思考が変われば、感情も変わる。したがってイライラやうつといったネガティブな感情を変えるには、その元となっている思考を変えれば良い。特に「こうあるべき」「こうあってはならない」といった「べき思考」が、許せない思いの背後にあることが多い。そのような「べき思考」を書き換えることで、 「許す心」を持つことができる



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目次
 第1章 相手の非を許せない人たちと「許す心」の弱体化
第2章 なぜ許せないのか?
第3章 日本特有の「許す文化」と阿闍世コンプレックス
第4章 「許す文化」を支える「母なるもの」
第5章 視点を高めることで感情に巻き込まれないようにする―ものごとを俯瞰する立ち位置をとる
第6章 「許す心」が幸運を呼び寄せる
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