『牛に化粧品を売る
最初にこのタイトルを見た時は、
「何かの比喩的表現で、何の事を言っているのだろうか?」
と考えていたのですが、読んでビックリ。
タイトルそのまま。本当に、牛のために化粧品を売ったことがあるそうです。 そもそも牛の毛も人間の毛も主成分はタンパク質なので、人間の毛髪スプレーは牛の毛並みを良くするためにも有効だそうです。
(なぜ販売することになったのかは、本を読んでみてください)
この本の著者の長谷川桂子さんは、岡山県新見市で化粧薬品を販売されている方で、カネボウ化粧品の専門店向けブランド「トワニー」で、12年連続売り上げ日本一を達成された方。現在は年に数回そのトワニー専門店の2代目、3代目経営者の方を対象にした勉強会の講師もされているくらいなので、販売術もきちんと体系化されており、非常に分かり易かったです。
販売術、顧客管理方法、店の作り方、DMの書き方などがしっかり書かれていますので、お店を持っている方はもちろん、営業をされている方にも読んで損のない1冊です。
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目次
第1章 どこでも買える商品を「ウチ」で買わせる―桂子流接客術
第2章 勝負はレジから出口までの「24歩」―売れるお店の作り方
第3章 お客様への手紙はラブレター―心を打つDMの書き方
第4章 美しくなるための生体のリズム―美の伝道師として
第5章 商売にとって一番大切なこと―生涯顧客の作り方
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お客様を否定する言葉が、お客様を失っていることをまず私たちは知らなければいけません
語尾を下げて言う「ありがとうございました」は、そこでお客様との関係が終わってしまうような気がして、私は好きではありません。
私はお帰りの際もも、最後に、 「いつもありがとうございます」と言うようにしています
「髪を切ったんですか」だけだったら、結局何を伝えたいのか分からない。 「素敵ですね。お似合いですね。 シャープな感じがします」と言葉を尽くしてこそ、初めて相手に思いが伝わる
販売に携わる者は、メーカーが考えるものと、現場で向かい合うお客様にどう問いかければ届くかは少し違うということを知っていることが大切です
感動があれば、物は売れます
牛に化粧品を売る
