むかしは整理術というと、どうやってうまくしまうのか? どうやって片付けるのか? という内容の本が多かったが、最近は「捨てる」ことを前提にした整理術本が増えてきており、この本もそんな1冊。
何かを手に入れるためには、現在、不必要なものをバッサリと捨てて、きれいに整理することが大切である。そうしなければ、何が本当に重要のか、しっかり見極めることができないだろう
本当にそのとおりである。物余りの時代になっていることや、情報量が多くなりすぎて、本当に必要なものがみえなくなりつつある。これからの時代は重要か重要でないものをしっかり認識して分別すること。そして重要なものが常に見えるような形にしておくことが大切だと思う。
この本ではデスク周りから、パソコン、時間、自宅と幅広い範囲での整理術を紹介しており、書かれていることは色々な本に出てきている内容でもあるので、今の整理術をうまくまとめた本としては、良い本だと思う。
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目次
第1章 「持つ」より「捨てる」の考え方
第2章 デスクまわりの発想を変える
第3章 捨てる時間・ひろう時間
第4章 捨てる情報、ひろう情報
第5章 パソコンの“中身”もどんどん捨てる
第6章 自宅の「捨てる!」整理術
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情報を「所有する」ことは最初から考えず、必要なときだけ「利用する」ことを考えればいい
たしかに自分も、本を買うより図書館で借りることが増えたし、映画DVDや音楽CDも買うよりレンタルすることが増えた。買っても結局寝かしてしまい、単なる所有欲を満たすだけで、結局金銭面では損していることを最近になって実感している
新聞や雑誌は、読み終わるまでが保存期限と考えよう。記事の中には仕事や商品企画のヒントになるものが多いが、だからといってすべてを保存したり、スクラップブックを作るのは時代遅れだ。「後々、参考になるかもしれない」と思う記事があったら、その部分だけをデジタル化しておけばいい。
本当にそのとおり! 自分も参考になるかなぁと思う記事は、ScanSnapを使ってPDFデータにしている。
デジタルはアナログと違って場所を取らず、検索もスムーズなので、必要なものはどんどんデジタル化した方が良い。
実は、新聞というのは左ページに重要な情報が詰め込まれている。
◆生活スペースを整理整頓するための4か条
1. 家具の上には何も置かない →物が置いてあると、掃除が面倒くさくなる
2. 「そろえて」片付ける →整理整頓とは物がどこにあるか把握できることである
3. 重ねて置くのは上が平らなものだけ
4. ブラックボックスは作らない →とりあえずの箱は廃棄期日を決める
頭がいい人の「捨てる!」整理術―脳が活性化する「持つ」より「捨てる」の考え方 (日文新書)
