タイトルにもなっているクリエイティブシンキングとは、「創造的な考え方で、問題を解決していくこと」だそうです。
たしかに2008年に発売された前著『佐藤可士和の超整理術
今回の本では、どちらかと言えば前著の継続的な感じなので、前著を楽しまれた方ならこちらも面白く読めるのではないかと思います。個人的には最近佐藤可士和って聞かないなぁと思っていたけど、実際は色々な仕事をされていたというこを、改めて気付かされました。
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目次
プロローグ
クリエイティブシンキングのすすめ
1 クリエイティブマインドを作る
その前提は正しいか?―疑うことがクリエイティブの出発点
人の話を聞く―相手の本意を引き出す問診力
悩んだら気持ちを書いてみよう―自分の気持ちを整理する
見立ての習慣、身につけよう―比喩することで本質が伝わる
自分の仕事を描いてみる―言葉より伝わるビジュアルの力
記憶の検索エンジン―気になることにタグを付ける
心をつかむプレゼンテーション―説得よりも共感を
2 試してみようクリエイティブ
リサーチよりもリアリティ―時代のキーワード“リアリティ”
お客様目線とお茶の間目線―似て非なるユーザーと世間
何でもメディアになる―既存メディアの枠を打ち破る
主体性の引き出し方―仕事を“自分事”にさせる
強いチームの作り方―適材適所のプロデュース能力
ストーリーを描けるか?―コンテンツからコンテクストを作る
デザインは付加価値か?―ビジョンを形にする
3 こんなところまでクリエイティブ
働き方をデザインする―環境から組織まで
オンとオフを無理に分けない―仕事と休暇をリンクさせる
ハマれるものを見つける―突き抜けると本質が見えてくる
アナログ感覚を取り戻す―リアリティのセンサーを研ぎ澄ます
あとがき
掲載写真・作品一覧
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普段のさまざま仕事の中でも、問題解決の糸口が見つからず、八方塞がりになってしまうこともあるでしょう。そういうときこそ、足元の常識や既成概念に疑いを持ってみてください。日常で見落としがちな足元に、解決のヒントは意外に転がっています。
◇「人間同士はたやすく分かり合えない」
自分自身にも相反する要素が多々あり、「自分らしさ」を把握することは非常に難しい
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他人を理解するのはもっと難しい
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だからこそ、誠意を込めて相手のことを理解しようとする姿勢が大切である
自分の気持を書き出すことは、相手に思いを的確に伝えるだけでなく、自分自身の悩みも解決しうる優れた方法だと思います。
デザインとはビジョンを形にする仕事です
”何か”を追求し続けて極めると、どこかである一線を突き抜けることができ、今まで見えなかった本質の世界が見えてくるのだと思います。
デジタルは思った以上に生活に深く浸透しているだけに、週末は体を動かしたり自然と触れ合ったりするなど、意識的にアナログ感覚を取り戻す工夫をしてみてはいかがでしょうか。リアリティのセンサーを常に磨いていくことが、時代を的確に捉えていくことに必ずつながっていくのだと思います。
佐藤可士和のクリエイティブシンキング
佐藤可士和の超整理術

