満足ですか?
リクルートを経て、杉並区立和田中学校校長という、都内では初の民間人校長に就任。その後、大阪府知事特別顧問もされている藤原さんの自己啓発本です。
この中で一番強調されているのが、今までは成長社会だったので、人生はエスカレーター方式で、みんな一緒にどんどん上に上っていくことが出来た。しかし成熟社会に入った今は、どこに行くかわからないような迷路のような状態になってしまっており、それぞれ1人1人の時代になってしまっている。
そのため人生に対する戦略をきちんと考え、クリティカルシンキング、自己ブランディング、交流術を身につけないと、やっていけなくなる。ということが書かれています。
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目次
はじめに
1 総論 なぜ、人生に戦略が必要なのか?
01「みんな一緒」の時代から「それぞれ一人一人」の時代へ
02宗教的なものを道具として使え
03会社に依存するな
04杉並区・和田中で「よのなか」科を始めた意味
05自ら劇場を作り、自ら演じよ
06「働き方」ではなく「生き方」が問われる
2 戦略 戦略的ライフプランニングのすすめ
0710代集中、20代夢中、30代五里霧中
08正解主義を捨てて修正主義の人生戦略を
09サバイバルするための武器と仲間を持て
10戦略的人生計画の作り方
3 知恵 戦略作成の基礎は、クリティカル・シンキング
11演じる力、公共的リテラシー、クリティカル・シンキング
12公共性を身につけよ
13クリティカル・シンキング(複眼思考)で物事を捉えよ
14「ロールプレイ」と「ディベート」で地頭を鍛えよ
1535歳に必要な三つのリテラシー
4 武器 自分だけのキャリアが身を助ける
16サラリーマンには虚飾が多い
17自分自身のリストラをせよ
18リストラ後のあなたの武器は何か?
19組織内個人を目指せ
20会社と個人の新しい関係を築け
5 コミュニティ つなげる力で仲間を増やす
21結婚で「ベクトル合わせ」の技を磨け
22家族と仕事以外の「第三の場所」を持て
23ポイントは「動機づける技術」と「戦略的行動力」)
あとがきにかえて
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・借りるんだったら「金」じゃなく「知恵」をかりろ、とアドバイスしておこう。「知恵」を借りられるネットワークこそが、成熟社会の最大の資産になるから。
・「今、テレビが5センチ薄くなって幸せですか?」
新製品は便利かもしれないし、かっこいいかもしれないけど、決して人を幸せにはできない
・成熟社会の3つのキーワード
①多様化
②複雑化
③変化
◇30台のうちに決めておかなければならないこと
・最も大事なのは、「自分の技術とは何なのか」について自身と向き合って話してみること
・会社以外に打ち込めることを見つけること
・下手に相談なんてしないほうがいい。誰にも言わず飛び込んでしまえば、自分自身で責任を取るしかない。その覚悟が大きなパワーを生み出すという側面もある
・変化のスピードが速くなっている現代においてはPDCAサイクルの4段階をきっとり踏んでいては間に合いません。実行したらすぐに改善し、改善案を実行したら、また改善という「DADADA」にする必要がある。私はこれを「ダダダの無限サイクル」と呼んでいる
・ダメなのは会社の力に頼ろうとするマインド。寄りかかるのではなく、会社が蓄積した資産を使い、会社の中で自営業をやる感覚を持ちましょう
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