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目次
プロローグ 検索は、知的生産力を鍛えるか?
*私の「知的生産術」の磨き方
*まずは、自分の頭の中を検索せよ
*コピペしただけの情報に価値はない
*タクシーでは足腰は鍛えられない
*記憶がなければ何も生まれない
*自分をくぐらせる
*頭をよくする情報活用法
Step1 選ぶ力をつける5つの手法
1 出会った瞬間に勝負する
*情報は「一期一会」
*出会いの瞬間に縁をつくる
*ピピッときたら、すかさずメモを取る
2 収集にムダなエネルギーをつかわない
*キーワードで情報をつかみ取る
*磁石の力を利用する
3 「自分」を検索する機能を鍛える
*「とくになし」はやめる
*自己検索には「スピード」も大事
*「検索力」と「収集力」は同時に高まる
*縁のない情報はどんどん「捨てる」
4 仕込みに「ひと手間」かける
*再生できない情報は、「ないのと同じ」
*すぐに思い出せる形で保存する
*「フック」をつけて、頭の中にひっかける
*「気になること」をたくさんつくる
*その日のうちに二人にしゃべる
5 「五感」で感じ取る
*直感を鍛える
*ニオイを手がかりにひきよせる
*身体で感じる体験を増やす
*集中できる「構え」を身につける
Step2 本をとことん使う7つの手法
1 読書は錬金術である
*書く・話す・考える力をつける
2 本をどんどん読むコツ
*とにかく、数をこなす
*質量転化の法則
*一度に一〇冊、読んでいく
*多読と精読を両立させる
3 とにかく、最初はなんでも読む
*専門性にとらわれすぎない
*芋づる式読書法で幅広く読む
4 二割読んで「完読」と同じ結果を得る
*大事なところだけをすくい上げる
*「サーチライト読み」を鍛える
*「キモ」を見つける
*「立ち読み」でサーチ体験を増やす
*ためらわず、飛ばし読みする
5 「締め切り設定」で読書力が変わる
*買ったその日が最高の読書チャンス
*ストップウォッチで時間を設定する
*他者の力を借りて読む
6 本は汚して読め
*印をつけると記憶力が高まる
*解体しながら読むと吸収率が上がる
7 一〇〇%の記憶は必要ない
*内容を俯瞰するようにつかみ取る
*目次は本の「レジュメ」
*拡大コピーする二つのわけ
Step3 記憶を深める5つの手法
1 自分の言葉で再生してみる
*意味をつかまえて記憶する
*大事なのは共感すること
*丸暗記せずに要約する
*自分の経験とリンクさせる
2 幅広く、深く見る
*複眼的に見る
*できるだけ、たくさんの意見に触れる
*見えない「真意」をくみ取る
*自由にイマジネーションを広げる
*好き嫌いの感情も大事
3 もう一つの人生を生きる
*データベースに「深み」を与える
*駄作も名作も読む
*情報とアイデンティティ
*尊敬できる脳内スタッフを持つ
4 批判的思考を鍛える
*クエスチョンマークをつけられるか
*批判と共感を切り換えていく
*はじめから否定しない
5 人との出会いを大事にする
*いろんな立場からものを見る
*会話しながら、ポイントをメモしていく
*全人格を感じ取る
Step4 道具を使いこなす5つの手法
1 三つの色分けで情報をつかむ
*三色で心のセッティングをする
*三つの印、それぞれに意味・目的がある
*なぜ、三色なのか
*ノック音は脳のギアチェンジ
*整理と収納を同時進行で行なう
*色のバランスから、自分が見えてくる
2 手帳は三〇分刻みのものを使う
*手帳にひらめきを書き込む
*一週間を見わたせるか
*前年を振り返る
*三〇分ごとの刻みがものをいう
*締め切りまでの時間を読む
*知識やアイディアに日付を入れる
3 スケジュールは三つに分ける
*手帳の解像度を飛躍的に高める
*青・赤・緑の使い分け
*時間にメリハリをつける
4 ファイリング法のひと工夫
*個性のあるクリアファイルを選ぶ
*同じ傾向の情報をひとまとめにする
5 アウトプット力を高めるノートの取り方
*インスピレーションブックとしてのノート
*ノート活用・試行錯誤の歴史
*一見開きで話がひとつできること
*一冊のノートにこまめに書き込む
*ダ・ヴィンチ、モーツァルト、アインシュタイン
Step5 編集力をつける3つの手法
1 自分の経験とからみ合わせる
*具体的な「結果」を導き出す
*自動改札機と流れ落ちていく竹の葉
*経験は最高のマイ情報
2 ヒット企画は編集から生み出される
*編集力で見つける"コロンブスの卵"
*「違和感」を見過ごさない
*違和感とずらしの方程式
*企画書・提案書は手書きで書く
3 究極の情報源は「人と会う」
*ライブのインパクトは最高
*憑依するまではまり込む
*集める・真似る。そこからの出発
あとがき
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◇メモをとる
・人と話したり、テレビを見たりしているとき、ふっと自分に関わりのある情報だと感じ取ったら、すぐにメモを取る
・情報はちょっとしたメモのおかげで、シャボン玉のように空中で消えずに、自分のモノにすることができ、活用され繁殖していく
・情報をひきよせるアンテナは、課題を持ち、それを考えていると、しだいに立ってくるものだ。そのためには、アンケート調査などの、「とくにになし」や空欄回答をやめよう。とにかく考え、自分の言葉をみつけて、何かを書くようにする
◇本の活用法
・本を読むことにより、人はやり輝かしい自分に変わっていける。同時に、バランスのとれた判断力や理解力の持ち主にも変わっていける
・10冊読書法
こうすることで、読書の質と量、つまり多読と精読を両立させる
・芋づる式読書法
異なる領域、異なる業種、異なる時代からの刺激こそが宝である。そのためにいろいろな本を読んでみること。1冊の本を読んでおもしろかったら、同じ著者の本を読んだり、その本が鉄道ミステリーなら、他の鉄道ミステリー本を読んでみる。あるいは、同じ出版社の本を読んでみるのもおもしろい。
・2割読書法
はじめにパラパラと本をめくり、読むところと読まないところを決めてしまう。そして自分のためになる20%を、普通の読みよりも深く読むようにする。こうすることで、問いかける姿勢、課題意識を持つことができるし、その本のキモを見つける習慣が身につく。
・締め切り設定
本を読むときは、いついつまでに読む。と無理やり自分で締め切りを決める。
例えば、買ったその日にその本を読み終えるようにするなど。そうすることで、本の塩漬け、デッドストック化を防ぐ
・本は汚す
大事な言葉、キーワードはボールペンで線を引いたり、丸く囲んでしまったりする。いいと思うページは折る。そして余白には思ったことなどを書き込みする。そうやって手を動かすことで、記憶の定着度が高まる。
・表紙裏の見開きスペースの活用法
読みながら、これは大事だと思う言葉に出会ったら、その言葉と、出てきたページを書き出しておく
・目次活用法
目次は著者の頭の中を映し出すものだから、目次を見れば、著者が書こうとしている全体像が把握できる。だから、目次は拡大コピーして、ポイントを書き込んでいく。そうすれば、そのコピーを見るだけで、その本について説明できるようになる。
◇記憶
・大事なのは丸暗記ではなく、情報をかみくだき、中身を理解すること。さらに進んで、その言葉が含んでいる真意をくみ取る。本質をつかむ。こうした情報のとらえ方をすると、理解は一段と深い物になる。
・情報とは、机上の空論では意味がなく、決断し、行動する、実際の知的生産に結びついていかなければ意味がない。
◇道具
・3色ボールペン法
これは大事だと思った情報にどんどん印をつけていく。その際に以下に分ける
青・・・客観的に見て、まあ重要な箇所
赤・・・客観的に見て、最も重要な箇所
緑・・・主観的に見て、自分がおもしろいと感じたり、興味をいだいたりした箇所
・手帳
①1週間の予定が見わたせると自然に、自分の生活のペース、リズムが心地よく進んでいるかどうかを1目でチェックできる
②手帳の時間軸が、30分で区切りがつけられていると、頭も30分で区切られる。このほうが、はるかに頭の働き方にリズムがうまれやすい。
③ある仕事に費やすことが出来る時間をぱっと読み取り、加速の度合いを調整することは、質的にも量的にも、仕事をこなす力を伸ばす。
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■最後に、自分はどう変わるのか?
この本の目次をノートに張り、日々見直しを行う