『あの会社のスゴい社訓』 浜口直太 | kottsunのLogノート

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主に、読んだビジネス書のこと、iPhone関連、パソコン関連のことなどを書いています。

 いろいろな会社の社訓や、スローガン、創業者の残した言葉、家訓などを集めた本で、
その社訓と、その会社について書かれています。

 本来社訓とは、社員、お客様、株主、取引先を中心に社内外で会社を支えてくれている人々へのメッセージ
であるにも関わらず、最近はその社訓が絵に描いた餅や、単なる借り物になっているケースが増えてきており
ます。

 もう一度社訓を読み返し、「その企業はどうあるべきか?」 という初心の心でもって、今の不況を乗り切り
べきではないかと思います。

 今自分がいる会社にも、ありふれた、どの会社でも書きそうな内容の経営理念がありますが、その経緯理念
に書かれていることが本当に出来ているのかどうか? 不安なところがあります。
どう考えても、一般社員の僕らの方が、経営陣より経営理念に近い心を持っているのではないだろうか?
と感じざるを得ない。

 この本を読んで改めて社訓の意義を感じました。

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目次

はじめに

第1章   食べて元気! 食を支えるスゴい社訓

第2章   貿易黒字を増やせ! 輸出を支えるスゴい社訓

第3章   内需を拡大せよ! 消費を支えるスゴい社訓

おわりに
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・『三惚れ主義
  1つ、土地に惚れること
  2つ、商売に惚れること
  3つ、家内に惚れること』
     有限会社春華堂 「経営理念」より

  有限会社春華堂は浜松の銘菓である「うなぎパイ」を作っている会社
  うなぎパイの「夜のお菓子」というキャッチフレーズにはもともと、旅行や出張のお土産として家庭に
  持ち帰ってもらい、その夜の一家団欒のひとときをうなぎパイで楽しく過ごして欲しいという願いが
  込められていた。

・『買う気で作れ明治』
     明治製菓 「社訓」より


・『知恵を出せ。知恵の出ない者は汗をかけ。知恵も汗もでない者は静かに去れ』
     東芝元社長  土光敏夫


・『小さな池(市場)の大きな魚を狙え』
     小林製薬 「新製品開発コンセプト」より

    「のどぬ~る」「ブルーレットおくだけ」「熱さまシート」などで有名な小林製薬のブランドスローガンは
    「あったらいいな をカタチにする」。その「あったらいいな」と消費者が感じる商品について考えることは、
    必然的にニッチ市場の需要を掘り起こす作業に繋がる。なぜならば、大多数の人々に需要のある商品と
    いうのはすでに大手企業によって商品化されて、そこに「ある」。「あったらいいな」と思う商品とは、現時点
    ではまだ「ない」もののことだからである。


・『すべて汝がことなれ』
     丸井グループ 「社訓」より

    すべて自分のことのように考えなさい、というこの社訓はつまり、客の満足を自らの喜びとせよ、という
    教えである。目先の利益を追うよりも、「相手にも自分にも利益をもたらす商売」ことが、長期的に見て
    もっとも成功する商いである。


・『グーグルが発見した10の真実
   1.ユーザーに焦点を絞れば、「結果」は自然に付いてくる」
   2.1つのことを極めて本当にうまくやるのが一番
   3.遅いより速いほうがいい
   4.ウェブでも民主主義は機能する
   5.情報を探したくなるのは机に座っているときだけではない
   6.悪事を働かなくても金儲けはできる
   7.世の中の情報量は絶えず増え続けている
   8.情報のニーズはすべての国境を越える
   9.スーツがなくても真剣に仕事は出来る。
   10.すばらしい、では足りない』

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