苫米地さんのコーチングに関する本。
心理学者ルー・タイスからの依頼を受け、「最高の自分を見つけるためには、常に自分のあるべき
姿を強くイメージしておくこと」という視点に立って作られたコーチング術。
コーチングというと相手に対して教える、相手の能力を引っ張り出す。という認識が強いが、
この本では自分自身をコーチングしてみましょう。という考えの方が強いように感じられた。
「ゴールを見出し、それを実現させるために豊かな人生を送りましょう。」
苫米地さんから、我々読者に対してのコーチングなのかもしれない。
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目次
はじめに
第1章 本当のコーチングとは?
第2章 アファメーションで自分を変える
第3章 コーチングに向く人、向かない人
おわりに
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◆コーチングとは
コーチングのファースト・ステップは、クライアントが自分自身で外せないスコトーマ(盲点)を
見つけてあげること。もしくはその人の「ゴール」を探し出す手伝いをしてあげること。
◆ブリーフ(信念)システム
以下の4点をしっかり言葉にしてイメージすることによって、思考や行動が決定していく。
①自分はどんな人間なのか?
②自分はどんな価値があるのか?
③自分には何がふさわしいのか?
④自分はどこにいれば快適か?
※喜怒哀楽には人間や動物を行動に駆り立てる性質がある。そのためマイナスの感情は
自分をますますマイナスにしていく。
◆アファメーション
自分自身に対して常に肯定的な言葉を語りかけ、一種の宣言のように作用させることで、
自分の意識を前向きに保たせ、自らの望む方向に進んでいく方法
・行う前に準備
(1)人生の棚卸を行う
例)自分の長所と短所をあげる
心から楽しんでいる物は何か?
1年先、5年先、10年先にやり遂げたいことは何か?
(2)これまでの人生で「自分が求めたもの」「自然に起こったもの」に分けて考えてみる
例)大学は自分の希望したところか?
結婚は考えていた年齢でできたか?
(3)ゴール設定
①目標を書きとめる
②具体的な目標を立てる
③最終目標をいくつかの短期的な目標に分ける
④最終目標は挑戦しがいあるものにする
⑤アクシデントも織り込んでおく
⑥進歩したときには自分を褒める
⑦アファメーションとビジュアルかの2本で目標を支える
・組み立て方法
(1)一人称で書く
(2)否定形はNG
(3)「現在形」で書く
→言い切ることが重要
(4)「~したい」はNG
→「~になります」と書く
(5)他人と比べない
→あくまでもセルフイメージが重要
(6)強い響きの言葉を入れる
(7)自分の気持ちの言葉も入れる
(8)目標を具体的に書く
(9)多くの要素を取り入れた目標にする
→仕事だけとか、家庭だけとかに偏らない
(10)実現している姿をイメージする
(11)他人には内緒
・つくり方
ステップ1:ゴールを設定する
→セルフイメージを膨らませ、なぜそれを達成したらうれしいのか、理由を詳細に
書き出す
ステップ2:相手からの反論を予測し、それに対する反論を作る
→①掲げた目標に対して、予想できる反論や否定的反応を5つ書き出す
②①の質問に対して、さらに5つずつ、合わせて25個の「反論の反論」を作成する
③頭の中で繰り返しイメージする
ステップ3:現状のゴール(目標)を実現できない理由を考え出す
ステップ4:今の自分がどうあればゴールに到達できるかその条件を考える
→①夢を実現するために「どのレベルにいればいいのか」という条件を5つ考える
②どういう条件があるかを最低5つは違う側面から分析する
③②で出した条件のなかから、特に重要だと思われる物を2つずつ全部で
10個選び出してみる
ステップ5:さらに具体的な肯定の文章に書き換えてみる
→「組み立て方法」のところを参考に書く
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