その一文から渡邉さんが感じたことを書かれた本
ビジネス書の古典としては、『思考は現実化する』『「原因」と「結果」の法則』『7つの習慣』
などがあるが、それよりもっと古くに中国で書かれた『論語』。
この書物を愛する人は多く、SBIホールディングス社長の北尾さんを筆頭に、名経営者と呼ばれる
人はかなり読まれている。
『論語』そのものを読んでみるべきなのだろうが、いきなりだと挫折するかな? と思い、
文庫本で手軽に『論語』がかじられそうだったこの本を選ぶ。
『論語』がすばらしいというより、渡邉社長の考えがすばらしい。と思わせてくれる本。
いくつか『論語』をベースにした本を何冊か読んで比較してみると、また違った面白さがあるのかも
しれない。
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目次
まえがき 私は『論語』に学び、『論語』で生きてきた
1章 なぜ、学ばなければならないか
2章 つき合う人を選ぶ
3章 "弱い自分"から今すぐ抜け出す
4章 最高に充実した時間
5章 悩んだときに
6章 自分らしい夢を実現するために
あとがき 私は自分自身を百年先、二百年先から見ようと決めた
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<気になった言葉>
・「思い」は「行動」になります。それが「習慣」になると、「運命」が変ってきます。「運命」は決して
「宿命」ではありません。自分の行いによって、切り拓くことのできるものです。
・人間関係は互いに「敬う」気持ちがないと、いい関係を保ち続けることはできない
・人は誰でも自分が一番可愛いから。どうしても自分中心に物事を考え、損か得かを考える。
だから、相手に少し譲るくらいでバランスが取れる
・売上も利益も追い求めない。ただひたすら、お客様の「ありがとう」をいただきたい。売上や利益は
その結果でしかありません。
・世の中が求める人物は、自ら率先して行動する人間、そして、言い訳をせずに責任を取れる人間
・「足下のゴミひとつ拾えぬ人間に何ができよう」 森信三
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