読むための時間が欲しいということからでした。
作者の楡周平さんを知ったのは『再生巨流』という流通業界を舞台にした
経済小説を読んでから。
読みやすい文章、しかも内容が親近感を持つ物(『再生巨流』では楽天や、TBS
テレビの買収問題。そして郵政の民営化などが背景になっています)
でしたので、こちらもむさぼるように読みました。
そして今回出てきたのが経済小説の『異端の大義』
物語は、バブル崩壊後の不況下を背景に、業績不振にあえぐ大手総合家電メーカー
に勤める高見龍平が、リストラや不採算部門の切り捨てという仕事をこなしていくが、
その背景には同族経営による会社のゆがみが問題であり、最後は別の力を借りて、
その会社を建て直していく。というストーリー。
ベースとなっているのは三洋電機とのことで、この本を読んでいて山崎豊子の
『華麗なる一族』に近い物を感じました。(キムタクが主演していたドラマ)
上下巻あり、トータルページ数は1021ページ。かなり読み応えのある本でした。
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