となります。(遠藤さんの本の内容はすっかり忘れてしまっていますが・・・)
目次を見て頂けばわかるように、「見える化」についても初級・中級・上級と分けられて
おり、各章の最後にはその章のまとめが記載されています。
そのため色々と知らない言葉が出てきて少々内容がわからなくなってしまった場合など
この「まとめ」を読んで整理しなおすのもいいかもしれません。
(私もブログに書く前に、「まとめ」を読み返すことで内容が整理できました)
章の中で一番よかった点はPDCAサイクルについてでした。
「PDCAをまわせ」とは良くいいますが、実際できていないことが多い。それは表面だけ
理解しているだけで、この本に書かれているレベルにまで、行動レベルを落とし込んで
いかったからだ。ということがわかりました。
今後はこれを参考にし、もっと仕事で使えるようにしていこうと思います。
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目次
はじめに
第1章 「見える化」仕事術の3つの効用
1 仕事の「見える化」って何だ?
2 「見える化」仕事術 3つの効用
第2章 「見える化」仕事術[初級編]
ルーチン仕事の「見える化」
1 何をすべきかを「見える化」する
2 チェックシートで、必要最低限の仕事のレベルを維持する
3 マニュアルで、誰がやっても同じ結果を生む
4 To-Doリストで、うっかり忘れを防止する
5 アジェンダで、ミーティングを「見える化」する
6 テンプレート化で、成果物を「見える化」する
「見える化」仕事術 初級編のまとめ
第3章 「見える化」仕事術[中級編]
思考の「見える化」
思考の「見える化」4プラス1の効用
思考の「見える化」仕事術 4つの型
1 分類型「見える化」で、思考を細分化する
2 関連型「見える化」で、「流れ」を見る
3 自由型「見える化」で、思考プロセスを「見える化」する
4 ガイド型「見える化」で、変革へと誘導する
「見える化」仕事術 中級編のまとめ
第4章 「見える化」仕事術[上級編]
計画と実行の「見える化」
仕事は、PDCAマネジメント
1 プランの「見える化」が、人を動き出させる
2 チェックの「見える化」が、実行の確実性を下支えする
3 仕事はプロジェクトマネジメント!
「見える化」仕事術 上級編まとめ
第5章 「見える化」のためのデバイス類
おわりに
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◆「見える化」とは
<一般的には>
現場で何が起きているのかを、警告灯で見えるようにしたり、不良率の測定値や納期遵守率を
グラフ化したりして、異常が起きているかどうかを目に見える形にし、その結果、アクションが
起こせるようにすること。
<仕事上では>
仕事を成し遂げるにあたって、仕事の中身とその中身を考える道筋を「明示化」し「可視化」して、
コミュニケーションを成り立たせること。
◆「見える化」がもたらす意義
(1)自分の考えていることを明確に知り、深める
※考える仕事こそ、「見える化」すべき最重点領域
考える仕事を「見える化」するとは、自分の思考内容、思考プロセスを可視化すること
(2)考えていることを他者に正確に伝え、共有する
(3)思考と仕事のレベルを底上げする
過去の仕事の結果や思考結果、思考プロセスを「見える化」することは、
今後の行う上での財産となる
◆誰がやっても、繰り返し同じレベルのアウトップを出すためには?
(1)「チェックリスト」を作成
利点は
①必要最低限のレベルを維持する(ポカよけ)
②2度手間をなくす(エフェメラライゼーション)
③人への依頼を可能にする(外注化)
④仕事内容を改善していくことが出来る(改善可能化)
(2)マニュアルの作成
・作業ガイドになるという点で、作業の質的な面でも、最低限のレベル以上、標準レベルを
キープしやすい。
・できれば文字だけでなく、図や表をふんだんに使って図表にする方が良い
(3)To-Doリストの作成
利点は
①作業項目の優先順位・緊急度が見える
②やるべきことを忘れずにすむ(ポカよけ)
③人に頼める(外注化)
④スケジュールに落とすことで、進捗状況が「見える化」する
(4)アジェンダの作成
何を話合うべきかを「見える化」しておくこと。その会議で、「何を話し合うのか」をリスト化
したもの。
利点は
①議事内容にモレがなくなる(ポカよけ)
②議事進行に従い、報告・議論ずみかのチェックリストになる(ポカよけ)
③項目に合わせた事前準備ができる
④参加の要否を判断できる
⑤不必要な脱線が回避できる
(5)テンプレートの作成
◆思考の「見える化」による効果
(1)自分の考えが整理される
→書く事で因果関係の流れや、問題点と課題と対策などの「組み立て」が見えてくる
(2)自分の考えが俯瞰できるので、欠陥を見つけやすい
→思考が改善できる
(3)自分の考えの範囲(スコープ)が明確になる
→範囲を狭めたり、広げたり、思考を操作できるようになる
(4)考えをさらに操作して改善できる
(5)思考の「見える化」は、他者との思考プロセス共有を加速する
◆思考の「見える化」仕事術の4つの型
(1)分類型
物事を部分と集合に分類する形式。フレームワークが使える
例)箇条書き、マトリックス、ロジックツリー
(2)関連型
物事の関連性を「見える化」する形式
例)因果展開ツリー、フロー図、ネットワーク図、魚の骨図
(3)自由形
自由に考えを展開して、まとめていく
例)ブレインストーミング、KJ法、マインドマップ
(4)ガイド型
人をある方向に誘導していくための思考とコミュニケーションの「見える化」
ツール
①As-Isモデル
現状の悪さ加減、問題点を絵にするもの
②To-Beモデル
解決語の「あるべき姿」で、目標でもあり、方向生でもあり、向かうべき方向性を
指し示す
③Gap分析
As-IsとTo-Beの差(ギャップ)を明確化する方法
④トランジションプラン
Gapが大きすぎて、一気に目標に到達しない場合、途中経過をステップ化して
明示する方法。
◆仕事のPDCAサイクルを「見える化」させる
(1)目標を数値で「見える化」する
重要なのは、
①「達成したときの状態が明確であること」
②「達成期限が明確であること」
③「途中の進捗状況が測れること」
(2)あるべき姿のイメージを「見える化」する
数値だけでなく、どんな状態になっているのかがイメージ出来るようにしておく
(3)やるべきタスクを実行可能な単位に分解する
「やるべきこと」を明確にする = 「WBS」を切る
(Work=やるべき作業を、Breakdown=展開した、Structure=構造)
→WBSは、タスクとして実行可能なレベルまで展開することで、この後のDo=実行
を確実なものとする
(4)タスクフローで、タスクの前後関係、依存関係を明確にし、実行を確実にする
→WBSを切ったら、すぐにタスクフローに落として、タスクの前後関係、依存関係を
「見える化」する
(5)成果物フローで、何がアウトプットされれば「次」に行けるのかを「見える化」する
(6)スケジュールで、タスクフローに「時間軸」をセットする
→スケジュールを立てることで、進捗を管理するCheck機能を有効化させることが出来る
(7)制約となる」「ヒト・モノ・カネ」を最適配分する
→人員計画を立案すると、期間中の合計人数と単価から金額が導かれ、予算を見積もる
ことが出来る。
(8)事前にリスクを「見える化」し、低減しておく
(9)非常事態対応「プランB」を用意する
(10)体制・役割を「見える化」し、指示と「ホウ・レンソウ」を整流化する
→指示命令系統と報告系統のコミュニケーションの流れを見える化しておく
(11)誰に、いつ、何を伝えるかを「見える化」する
→コミュニケーションプラン
(12)スケジュールの進捗をチェックする
(13)課題を一覧管理し、課題解決の進捗もチェックする
→問題を記録し、どのような解決方針で行くのか、誰が、いつまでに対応するのかを
「見える化」するのが課題一覧。そのため
①問題状況と想定原因
②解決方針
③解決方法
④課題の解決状況のステータス
を必ず記述し、管理することが重要
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