薦められて読んでみたのですが、おもしろい!!
・なぜサブプライローンのような欠陥商品が売られていたのか?
・これからの世界経済
・金融危機に裏に隠れる闇の権力者について
などなど、知らなかったことがわんさか出てきて、ちょっとした
暴露本みたいな感じで、スイスイ読めました。
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目次
プロローグ 今回の金融危機は"終わりの始まり"
第1章 アメリカが仕組んできた「資本原理主義」の終焉
第2章 "ドル"というネズミ講の正体が明らかになった日
第3章 金融危機を引き起こした"闇の権力者"の正体
第4章 生まれつつある新たな世界への枠組み
第5章 日本はアメリカ後の世界を生き抜けるか
エピローグ 新たな世界通貨がパラダイムの終わりを告げる
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◆フリードマンの自由主義政策
81年に政権を取ったロナルド・レーガン大統領はフリードマンの自由主義を
政策に取り入れ、さまざまな規制緩和を行って行くこととなる。
その結果、60年代まで会社社長の平均給与額は社員の20倍程度に抑えられ、
アメリカンドリームが機能していたが、それが今では人口の1%の人々に
アメリカの総資産の40%近くが集中。加えて、男性労働者の給与水準は
1973年をピークに下がり続けている。
→規制緩和によって一部の富める者がより多くの富を寡占していった。
◆今の世界経済はアメリカの強さとドルが基軸通貨であることのどちらが欠けても
大きくバランスを崩してしまうという、危うい均衡の上に成り立ってきた。
◆ますます景気が悪化する理由
①サブプライローンのオプションARMの金利変更の波
(オプションARM=オプション付き変動金利型住宅ローン)
住宅購入時から一定期間(3年から5年)は少額の支払いで済ませることで、
手持ちの資金が少ない人でもマイホームを手に入れることができたが、
優遇期間を経過するか定められた元本を超えた途端、一般の住宅ローンと
同様の金利水準で元本の支払いが始まっていく(約5倍に増える)
②ゼネラル・モーターズの危機
住宅価格の下落は自動車ローンの延滞や自動車の買い控えという形で波及。
それによりGMは5四半期連続の赤字を計上。昨年7~9月期からの累積赤字は
総額約5兆9800億円。手元資金は9月末までの3ヶ月間で約6800億円が流失した。
◆ウサマ・ビン・ラディン
もともとCIAの工作員であり、ティム・オスマンというコードネームで呼ばれていた。
91年の湾岸戦争の際には、ひそかにビン・ラディン率いる400人の部隊がイラク侵略
ために用意された。
◆ピルダーバーグ会議
欧米の政財界やメディアの有力者を集め、年に1度、非公式に会議が開かれる。
(ロックフェラーは創設メンバーのひとりであり、運営委員でもある。)
この会議の影響力は、G8や世界経済フォーラムを凌ぐと言われており、
毎年ビルダーバーグ会議で決定した事柄はサミットでの重要議題となり、政策
決定の背景となる。
◆アメリカドルが暴落していない理由
世界の債権国の多く、特に中国と石油輸出国の通貨はドルに連動している。つまり、
アメリカが今まで刷った多くのドルが彼らの手にあるため、新しい通貨とドルを交換
する日が来るまで、彼らはドルの暴落を許さない。
逆にユーロは下がり続けるだろう。世界中の債権国が持っているユーロも少ないため
買い支える理由がないからだ。
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