先日テレビ東京系の番組の「カンブリア宮殿」で山田社長がゲスト出演していたのを見て、
ヤマダ電機という会社のことが知りたいと思っていたこと。
と言う理由で読んでみたのですが、ヤマダ電機と取引をしている会社に勤めている私
(ヤマダ電機担当ではないですが)としては、たまに社内で聞くヤマダ電機の話の裏には、
実はそれにはこんな事情があった。とういことがわかって、非常におもしろかったです。
業界人必読の書ではないでしょうか?
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目次
プロローグ 首都進出
1 負けず嫌い
2 対メーカー
3 「価格がすべて」
4 系列販売店と家電量販店
5 広島死闘篇
6 なんばLABI1
7 ヘルパー問題
8 松下電器とヤマダ電機
9 コンプライアンス
エピローグ 誰のための激安なのか
あとがき
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・ヤマダ電機の郊外店「テックランド」は、店舗の1階を駐車場にして、2階以上を売り場にした
「ピロティ式」という店舗作りを行っているが、こういった店舗を考えたはヤマダ電機が最初。
・広島県の八木地区になるデオデオ八木店を挟む形で、ヤマダ電機は店舗を2店舗を出店した。
こういったえぐいやり方を行ったのは、昔デオデオがヤマダ電機の本社近くにデオデオが大型
店舗を出店してきて、ヤマダ電機として倒産寸前まで追い込まれたことがあったから。
しかし、八木店戦争はヤマダ電機が負ける。理由は広島県は年配の人が多く、安い価格よりも
サービスを重視する傾向が強かった(また、デオデオはサービスを売りにしていた)ため。
・地方固有の事情や風土を考慮することなく、効率だけを追い求める「本部主導」という名の中央
集権的なオペレーションシステムでは、本当の顧客ニーズはつかめない
・「ヤマダ電機は商品が安い」といイメージ大切で、そのイメージさえ定着すれば、経営は
成り立つ。そのイメージ定着のために、価格競争を仕掛け、激安の大量のチラシをまき、
テレビなどの宣伝も行う
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