『ヤマダ電機の品格』 立石泰則 | kottsunのLogノート

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主に、読んだビジネス書のこと、iPhone関連、パソコン関連のことなどを書いています。

たまたま職場にこの本が置いてあったこと。
先日テレビ東京系の番組の「カンブリア宮殿」で山田社長がゲスト出演していたのを見て、
ヤマダ電機という会社のことが知りたいと思っていたこと。
と言う理由で読んでみたのですが、ヤマダ電機と取引をしている会社に勤めている私
(ヤマダ電機担当ではないですが)としては、たまに社内で聞くヤマダ電機の話の裏には、
実はそれにはこんな事情があった。とういことがわかって、非常におもしろかったです。

業界人必読の書ではないでしょうか?

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目次

プロローグ   首都進出

1   負けず嫌い

2   対メーカー

3   「価格がすべて」

4   系列販売店と家電量販店

5   広島死闘篇

6   なんばLABI1

7   ヘルパー問題

8   松下電器とヤマダ電機

9   コンプライアンス

エピローグ   誰のための激安なのか

あとがき
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・ヤマダ電機の郊外店「テックランド」は、店舗の1階を駐車場にして、2階以上を売り場にした
 「ピロティ式」という店舗作りを行っているが、こういった店舗を考えたはヤマダ電機が最初。

・広島県の八木地区になるデオデオ八木店を挟む形で、ヤマダ電機は店舗を2店舗を出店した。
 こういったえぐいやり方を行ったのは、昔デオデオがヤマダ電機の本社近くにデオデオが大型
 店舗を出店してきて、ヤマダ電機として倒産寸前まで追い込まれたことがあったから。
 
 しかし、八木店戦争はヤマダ電機が負ける。理由は広島県は年配の人が多く、安い価格よりも
 サービスを重視する傾向が強かった(また、デオデオはサービスを売りにしていた)ため。

・地方固有の事情や風土を考慮することなく、効率だけを追い求める「本部主導」という名の中央
 集権的なオペレーションシステムでは、本当の顧客ニーズはつかめない

・「ヤマダ電機は商品が安い」といイメージ大切で、そのイメージさえ定着すれば、経営は
 成り立つ。そのイメージ定着のために、価格競争を仕掛け、激安の大量のチラシをまき、
 テレビなどの宣伝も行う

ヤマダ電機の品格―No.1企業の激安哲学/立石 泰則
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