19期連続の増収増益を達成した下着メーカ「「トリンプ」の元社長が書いた本。
一番感動したのは、吉越さん自身が「仕事をもっと楽しむ」という思いから、
上記のようなユニークな仕掛けを編み出した(実際にはTTP「徹底的にパクル」)
ということ。
最初に始めたのが「早朝会議」
これは朝の8時半から会議を行うものだが、約2時間の会議で、50近くもの問題
検討事項の処理を行うという。つまり1つの事柄について約2分で結論を出さねば
ならず、そのためには会議前の事前準備などを密に行い、会議の場ではその
準備してきたことについての、承認と情報の共有だけを行う。
そして次が「ノー残業」
残業して労働時間が増えて、売り上げが上がるのは当たり前。もっと効率化を
はかり他より少ない労働時間で、同じ以上の売り上げを上げる方がかっこよい。
また今の日本は定年を過ぎても、その自由を満喫出来ず、仕事を続けたり、
またはデパートのエスカレータ横の椅子にすわったままボーとしている老人がいる。
そういったことにならないように、残業時間を自分の時間として使い、定年後は
その自分の時間を拡大してすごすような老後の方が良いという思いが強い。
そして最後が「がんばる時間」
ノー残業を行うには、それだけ密の濃い仕事を勤務時間中に行う必要がある。
欧米では社員はパーテーションで仕切られた個室のこもって仕事をする。
吉越さんも最初は日本の机を並べた、少々うるさい場所での仕事の仕方と比べて
かなり心配したそうだが、個室の方が他に邪魔されず集中でき、仕事がはかどった
という。それを今の日本の企業で行おうとしても場所の問題もありむずかしい。
その代わりに考えたの「がんばる時間」。
午後12時30分~2時半の2時間は、電話やおしゃべり、休憩は一切禁止。
自分の目の前の仕事に集中する。
以上のことがメインで書かれていたが、最後に自分が一番関心を持てたのは以下の2点。
☆問題はとにかく「分けて」考える
☆リーダーシップより「フォロワーシップ」
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