猪飼嘯谷絵付の京焼茶碗 | 骨董水妖◇美術品は美術館で見るよりおうちで使う方がずっと楽しい!◇

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江戸時代の古伊万里、超絶技巧の時代蒔絵の重箱、美術館で見た有名な絵師の絵画など、ハイクラスの古美術品が、とってもリーズナブルに買えるお店です。


径 12,5㎝ 高さ 8,3㎝ 底径 5㎝


猪飼嘯谷(いかいしょうこく)
1881(明治14)~1939(昭和14)
京都画壇の重鎮の一人です。
明治から昭和初期に
美術教育にも
大きな役割を果たした京都の日本画家。

宮内省の命により
「大正天皇大礼絵巻」
明治神宮聖徳記念絵画館壁画「御即位礼図」
を制作したことで知られています。
当時、最高に評価の高い日本画家の一人であったことがわかりますね。

お茶碗の作陶は、河合瑞豊。
1862(文久2)~1943(明治18)
京焼の陶工。
ご子息達も陶芸家の河合卯之助、栄之助さん。


この茶碗の絵は、
欄干に出っ張りのあることから
宇治橋とわかるそうです。
この出っ張りは三の間と言うそうです。

透明度の高い美しい黄緑の顔料で描かれます。

宇治橋の三の間は
秀吉が茶の湯の水を汲ませたところなんですって。


これは橋桁部分。


高台のきりっとした削り具合、
下からぐるぐると細く面を取りながら捻り上げた造形など
良い出来です。
高台内に「瑞豊」の印銘。
初代の作品とわかります。


水を通すと、
胎土に景色が出て面白い表情が見られます。

明治から昭和初期に
陶工として画家として、
とても評価の高かった二人の
珍しい合作です。

ご維新で世の中が激変し
戦争や大震災を生き抜いた当時の、
人の生命力、
その時代に芸術を生業としていた
生きる喜びが伝わっってくる気がするお品です。


内側に小さなたくさんのあばた、
高台に芥子粒ほどの汚れが2点ございます。
箱無し。

¥70,000 (消費税・送料別)

骨董水妖

白井澄子
京都市東山区古門前通大和大路東入元町367-4杉山ビル3F
phone/075-541-5128
京阪電車三条駅2番(縄手通り北側)出口 徒歩1分 
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