こっとり堂の日記ブログへようこそ。
先月ですけど、話題のアニメ映画「君の名は。」を
今さらながら見てきました。

見る前に、周囲で地味にリサーチしてきた結果。
今まで見てきたという人たちの感想なんですが、
私より年下の人は、一様に「感動した。」と言い、
私より年上の人は、「よくわからんかった」とか、
「もはや、今の自分には、ちょっと‥」なんていう感想。
そんな映画でしたので、
これは、恐らく、リトマス試験紙的な‥、
つまり、自分にまだ「純」な気持ちが残っているのか、
それとも、年齢を経て、そんなピュアな部分など、
とっくにくたびれて消えてしまったのか、
それを判定するような映画なのだな、と
漠然と認識したうえで臨みました。
で、結果としては、
途中、半分くらいまで、たしかに清らかな気持ちで見ていました。
ところが、後半になるにつれ、
「ちょっと面倒くさいな」となってきた。
で、最終的な感想は‥‥、
「神木隆之介の声は良いな」と、
「友達がいい子たちで良かったね」でした。
ああ、やっぱり自分は
もう汚れてしまったのか。
唯一「ウルっ」となったのは、
二人が同時に何故か理由もなく涙が出てきたところかな。
そう、決して出会うことがない二人が、
お互いの生活に干渉しているうちに(世話をやいているうちに)
心惹かれていることに気づくシーン。
どこかで見たような。
そうなんです。このセンチメンタルな気持ち。
僕らの世代だと、若い時に見た
大林宣彦監督の映画になるんです。
もちろん「転校生」なんかは、
男子と女子の心と体が入れ替わる設定も同じなんですが、
近過去をさまよう「時をかける少女」
事故で死んだ姉と一緒に過ごす「ふたり」
そして次元を超えた儚い恋を描いた「さびしんぼう」
それぞれのエッセンスが混じり合って、
どこかノスタルジックだった大林作品とは別の、
現代風で洗練されたイメージにアレンジされているような気がしました。
だから、私も10代、20代くらいで見たらキュンキュン来たのでしょうね。
一つ言えることは、
所謂SFではなく、ファンタジーなんですよね。
大林監督は作品の出来不出来がハッキリした監督だと失礼ながら思っています。
ファンタジーを撮ると最高に上手いのに、SFを撮るとド下手です。
だから「時をかける少女」は下手なほうかな。
今、「君の名は」を見て聖地巡礼とか言ってる若者は、
大林監督の映画を見て、どんな感想を持つのかちょっと知りたいです。
古臭い、ナンセンスだと思うのか、それとも尾道に行きたくなるのか。
ちなみに私がもっとも好きな映画は、
次元を超えた不思議な片思いの話「さびしんぼう」です。最高です。
一度見てほしいなあ。
youtubeにあがっていた予告編。
この感じはなんとも80年代ですが、本編見るといいんですよ。ほんとです。
ノスタルジックな雰囲気に惹かれるのは、
レトロ雑貨屋だからなのかなあ。