「勝ってるはずなのに、なんでこんなに金ないんやろ?」
収支表と財布の中身を見比べ、いつも考え込んでる僕がいた。
今回は、アルバイトしていたホールをクビ(厳密には自主退職に追い込まれた)になった直後のお話。
パチスロで勝った場合、その殆どのお金が飲食代・洋服代に消えた。
連れと一緒に打っていたら、勝った場合はメシおごり。彼女とのデートは全額負担。
更に買い物行けば、直感で欲しいと思った服は大して値段も確認せずに購入…。
勝っている場合は良い。何故なら、翌日以降の軍資金さえ残っていれば良いのだ。
ただ、トータルで勝つのは難しくないが、連勝を伸ばす事ほど難しい事はない。
当然負ける日もある。それが快勝した翌日だったりすると本当に困った。
何せ、収支の上ではまだまだプラスでも、財布の中にそんなお金は残っていないのだから。
宵越しの金を残すとか、勝った時に貯金しておくといった、発想は全然なかった。
ただ、どうしてお金が残っていないのか、その点ばかり気にして悩んでいた。
時は1996年、こっちぃ少年20歳の秋。
ライター以前に、金銭面でまだまだ大人にすらなりきれてなかった。