ヴァイオリンの顎当てのお話 | ヴァイオリン&ヴィオラ教室@大岡山 こつぶ音楽院

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東急大井町線・目黒線の大岡山にあるちいさなヴァイオリン教室のブログです。

こんにちは。こつぶ音楽院です。

ヴァイオリンを構えるときに
顎を乗せる部分のことを
「顎当て」(Chinrest:英)と言います。

テールピースの左横や
上にまたがるように付けられた
葉っぱのような形の
お皿状の所です。

楽器の表板と裏板を
挟むようにして付けられています。

あご当ては、
1820年頃にドイツのヴァイオリニスト
シュポア(Louis Spohr 1784-1859)
が発明したと言われていて、

それまでは
顎当てはついていませんでした。

顎当てには
いくつかのタイプがあり、
顎当て自体の形や
金具の形状などに違いがあります。

木の素材も
黒檀(エボニー)、
紫檀(ローズウッド)、
柘植(ボックスウッド)などがあり、

素材自体の特徴が大きく違うため、
大きく音の響きが変わります。

楽器自体のコンディションが
大きく変わることになるため、
とても慎重に素材は選ばれます。

多くの楽器では
楽器本体との響きの相性を考えて
取り付けられていますので、

基本的には、
安易に取り外したり
付け替えたりするような
パーツではありません。

顎当てに関して
何か気になることがある時は、
必ず専門家のもとで
まずは相談をするようにしましょう。
 

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