「GAYOのお喋りコンサートVol.4」
うだうだしていたら、もう明日ですね。
東京・代々木上原・MUSICASAにて。
昨日、今日と、身体の疲れ、腕の、指の疲れをただただ、回復しているGAYOです。
明日は、土曜日です。家族サービスやら、予定やら入りやすい反面、土曜日だからこそこられる方もいらっしゃるようで、よかったよかった。
基本、この作曲シリーズ(お喋りコンサートシリーズ)は、7月と10月の最後の土曜日を企画しています。(土曜日とるの、大変なんですよ)
今回も、チケットは作っておりませんので、連絡なしにいらして大丈夫です。もともと箏というマイナー楽器に加えて、私のオリジナルというさらに客層が絞られてきて、加えて、洋楽器との二重奏(楽器の音色が2つしかないという意味で)だけという。
狭いところをさらに狭く、もうひとつ狭く。そんなコンサートシリーズです。いらっしゃってくださるみなさまには、感謝です。こうやって作る小品たちが、死後も残って、他の演奏家さんたちが演奏してくださるとうれしいですね。
18時開場、19時開演、20時45分終演予定です。全自由席。万が一席がいっぱいになったら、椅子を出せばいいだけですので、ご安心を。もともと少なめに椅子を並べてあるのだけですので(椅子を出すのも案外大変だから・・・・えっ?)
さて、前回も並べましたが、今回は
1.はじまりの唄
2.月光の煌き
3.うたよひ
4.Donaukanal
5.Wassail
(休憩)
6.東風の舞
7.涼風
8.秋の夢
9.星のゆりかご
というプログラムです。
この2曲目~9曲目の全8曲が、当日発売するCD「星のゆりかご」となります。前回のヴァイオリンとの二重奏CD「夢幻」も販売いたしますので、どうぞお買い求めくださいませ。
曲の作り、解説、作曲家からの想いなどの話をするこの「お喋りコンサート」
今回は、なるべく余計な話をしないで、曲のこと中心にいきたいと思います。時間オーバーしてしまうから。ただ、今回は、「秋の夢」以外は、すべて小品で短いですので、案外早く終わるかもしれません。生まれたばかりの可愛い子供たちをどうぞお楽しみあれ。
せっかく、ブログを読んでくださった方に、事前解説を少し
1.はじまりの唄
これは、この二重奏シリーズ用に作曲した、今後全楽器と最初にやる曲です。毎回来られる方は、多少楽器によって変化がありますが、その音色の違いを楽しんでもらえるかと思います。おおげさにいえば、GAYOの作曲のエッセンスをちょちょいと固めた小品です。今晩はこんなテイストの楽曲たちなのねという幕開けの曲です。
2.月光の煌き
作った当初は「月の影」というなんともいえない暗いイメージでした。では「月の陰」にしようか・・とも思いましたが、大差なく。そしてこのタイトルに。これは私がチェロと二十絃箏のために、最初に書いた二重奏曲です。チェロの溝口肇さんとやるかもしれないということで、書いた曲でしたが、諸事情により結局実現できず。その後は、菅野太雅さん、五十嵐あさかさんの両名に演奏していただいております。ほかのチェロの方も・・・是非。北欧をイメージした深い森の中、生い茂る高い樹木たち。その間にぽっかりと小池が。わずかの時間だけではあるけれど、そこに差し込む月の光、これをチェロにみたててみた。そしてその池に反射する月の光・・・これを、箏にみたてて、二つの光をイメージして書いた曲です。なにぶん、低い音域の楽器であるチェロに、あえて高音域の曲を作った私。なんか・・・・太雅さん、大変そうでした。高音域の練習曲と思って・・・・ぜひ。そんな太雅さんの切ない音色(心も演奏も・・?)が楽しみな一曲です。
3.うたよひ
これは新曲の一つですね。イメージとしては、平安時代あたりの貴族たちの宴かな。朝まで、いやいや、昼間まで?ゆるい時間の中、ほろよいほろよい、ふかくよい、ふわふわした感じな・・・そう、「酩酊」という言葉があうのかな。最初につけた暫定タイトルは、「艶雅酩酊」でした。漢字4文字だと、なんか頭よさそうじゃない?あはは。でも結局、その平安時代のイメージということで、「平仮名」タイトルにしてみました。ま、いってしまえば、日本酒飲んで酔っ払って書いた曲です。あっはっは。
4.Donaukanal
これはドイツ語で「ドナウ運河」のこと。ウィーン滞在1ヶ月の音日記の中の一曲。こうやってあらためてチェロと演奏してみると、よくまぁ・・・毎日毎日曲書いていたなと。そして33曲の中でも、こうやって、「1日で書いたのこれ?(譜面清書付き)」っていう曲もあれば、・・・・・さぼった?みたいなちょっとしか書いてない日もあったり。あ、ちょっとといっても、一応曲に仕上げてあるけど。いつか、33曲演奏するコンサートやりたいですね。CDも作って。そう、これはたしかに寂しい曲。今回のコンサートの中では、1番寂しい曲じゃないだろうか?作ったときが、とにかく冬の寒い風にあたりながら、ドナウ運河を橋の上からみおろして、あぁ、知らない土地にきて、知らない街にきて、こんな橋の上にたたずんでいる人間を、ドナウ運河はどう思っているのだろう・・・などと考えていた私。10小節のメロディーだけしかないという。これだけの曲です。河は、いろいろな時代をみてきたのだなと。そんな河の流れを曲にしてみました。
5.Wassail
ワッセイルと読んでください。「乾杯」「宴」そんな意味の英語の古語。
どうも私の周りでは、「ワッショイ」「ワッショイ」という人が多くて。ま、いいけどさ。イメージとしては、ビールを飲みながら、楽しんでいる様子。え?またお酒の、しかも酔っ払ってる曲?YES。GAYOオリジナルのアイリッシュ風楽曲と思ってください。今回の9曲の中で1番短い楽曲です。3分です!演奏が終わったら、すかさず「ワッセイルッ!」と叫んでくださいね。
(問題は、いつ終わるかみんなわからないということ。だって、初演だから)(笑)
(休憩)たぶん、とります。少しだけ。時間おしてたら10分。おしてなかったら15分~20分。
6.東風の舞
「こちのまい」と読みます。春をイメージした曲。まだ寒い冬から、待ちに待った春がやってきたよ、ほら、みんな、顔をだしてごらん。暖かい陽射しが差し込んでくるよ。あぁ、やっと春がきた。とまぁ、こんな曲。永遠の冬というのはないのです。嫌なことがあっても、それは持続しないのです。間に「春祭り」をいれてみました。That's 邦楽?うひっ
7.涼風
なんかもう新曲ばかりね。「すずか」と読みましょう。夏に吹く、さわやかな風の意味で、本来は「すずかぜ」といいます。もしかしたら、この曲のほうが短いかもしれない。GAYOでもこんな曲つくれるのね?ときっとみなさんが思うことでしょう。私としては、ヤマハのCMに使われている曲に対抗して作ったつもりです。そう、わかりやすく、歌いやすいメロディーという意味ね。みなさま初めてお聴きになるでしょうから、聴いた瞬間に、吹き出さないようにしてくださいね。
8.秋の夢
タイトル通り。秋をイメージした曲。秋祭りのフレーズも入ってますが、夏が終わり冬がくるまでの短い秋。あっというまに通り過ぎてしまうその秋。豊穣の秋。多分一年で1番贅沢な季節なのではないでしょうか。そんな秋にみる夢ってどんな夢?曲を聴いてください。太雅さんイチオシの曲です。・・・・・私は、全部イチオシ。(イチオシとはもはや言わないけれど)そして、全9曲の中で最長の7分超えです。
9.星のゆりかご
CDのタイトルにもしました。言葉の響きがとても綺麗で。これは天文用語なんですよ。実は。新しく生まれたばかりの星たち。ガス状のそれはそれは美しい星たち。そういう状態の星を、星のゆりかごというそうです。なんとなく頭に浮かんですぐタイトルが決まりました。冬をイメージしました。星が1番よく見えるから。ポップス調で始まり、クラシック調で終わるというGAYOスタイルの作風。ひとつの懸念は、最後にもってきてしまったので、私の腕・指がへたっていると、うまく演奏できないという。さてどうなることやら。
同じことを話すかもしれませんが、こんな楽曲たちを書いてみました。
CDも同時発売ですので、興味あるかたは、どうぞメールにてお申し込みください。
送料込みで3000円です。(本体2500円)
ちなみに、明日は、17時から会場を借りております。
17時に入って椅子並べやらして、18時開場ですので、時間がないのです。
早くきて、手伝ってくれちゃう方いましたら、遠慮なく、17時過ぎにいらして、椅子だしお願いします。いや、、、自分でやりますけどね。はい。
GAYO
P.S.
ちなみに、2014年までこのシリーズは決まっております。
http://www.gayo-studio.com/career.html