天気のよい日曜日。ここは東京。午後から品川で演奏。
(すでに午後だけど)
【Tacet】
タセット / タチェットと読むらしい。
火曜日のリハーサルで初めて耳にした音楽用語だったので、メモ。
ある部分を繰り返すときには、リピート記号を使うのが楽譜である。使わないと、譜面がどんどん長くなってしまうという。。。繰り返すのが「頭悪い」と感じる作曲家・編曲家もいて、そういう人のは、長い譜面になるか、ジャンプ記号が多くなる傾向にある。まぁ、クラシックと言われる音楽は、基本繰り返し少ないですけどね。
さて、ではどう使うのか。
Aというある数小節を繰り返すときに、
例えば2回目だけ演奏してね・・・っていうときは、
「2×play」
「2×only」
と表記します。つまり1回目のときは、お休みしててねということね。
ここでつかうバツ「×」は、英語のtimeにあたる、回数を表しています。
「2×」で2回目という意味。
「2×play」(2回目を演奏してね)
「2×only」(2回目だけ演奏してね)
まぁ、ほぼ同じ意味。
ここであえて「tacet」を使うのであれば
「1×tacet」(1回目はおやすみしてね)
となります。
そう、tacet=演奏をお休みして、あくびでもして聴いて待ってるべし!
という意味なのだ(・・・・だそうだ)
繰り返しが5回くらいする曲で、例えば3回目だけお休みして1,2,4,5回目は演奏してというときには、
「1,2,4,5×play」
と表記するより
「3×tacet」(3回目だけお休みしてね)
のほうがすっきり。。。なるほど。なるほど。勉強になった。
じゃ、2回目と5回目を演奏する場合は?
「2,5×play」
「1,3,4×tacet」
・・・微妙だね。どうするんだろうね。実際は。譜面作る人の好みなのかしら。
そんな、音楽の記号【tacet】のお話でした
【ジノ】
ある韓国ドラマをみているのだけれど、たまたま今日観たところが、「ジノが産みの母親と初めて会う」そんなシーンだった。これから仕事だというのに、涙がドバーッ。まいったまいった。そこでSTOPしておけばよかったのだが、その先は、シーンがかわって・・・・ふぅ・・・浮気して子供2人を捨てた元妻が、子供を強引に自分の家に連れて行って・・・子供を育てている旦那が怒ってひきとりにくるシーン。うーん。ここでやめておこう。帰ってきたらまた続きだ。
私のタイプではないけれど、この元妻は見た目はそこそこ綺麗だなと第一印象で思ったのだが、役柄が・・・こわくて、表情がこわくて、そこそこの美人って性格悪いとその綺麗な顔がアダになる。そう思った。
みためが綺麗(可愛い)くて、性格が超穏やかで素敵な人がいいと思う。
つまり、性格は顔に出ると思うの。パーツパーツの美しさじゃなくて、醸し出すオーラというものが、その人をつくっていくとおもうのだ。
ま、こんな話も過去に沢山書いてるね。失礼しました。
私をみてみると、ほら・・・いいオーラだしてるでしょ。あっはっは
【Wizardry Online】
14日(金)にサービスが始まったこの国産MMO。MHFをすでにやっているGAYOとしては、手を出さないはずだったのだが、そこはそれ。なんといっても私は「Wizardry」世代なのだ。今の若い人はこの作品を知らないかもしれないけれど。
音のない世界。初期の作品が今に続くというのは、まるでクラシック音楽と同じだと思う。ただ、制作会社がいろいろ変わってしまって、版権とかの問題もあるそうで・・・・なかなかどうして、トラブル多いらしいけれど。そこはあえて関知せず。
ライトなゲームのつもりで先日日記を書いたけれど、案外ライトじゃなかった。だって、ダンジョンに知らない人と4人でPT.組んで潜るとですね・・・
自分も含めてよく死ぬし、謎は解けないし、装備は耐久度が減って壊れてしまうし、MPなくなるし、バッグがいっぱいで荷物もてなくなるし。。。。
なかなか目的が達成できない。しかもパワーパーティーじゃないことが多いから、これまたもうヒーコラいいながらやっている。それが楽しいのだ。けれど時間があっという間に2時間くらいたってしまう。危ない危ない。昔に戻ってしまうようだ。
金曜日から、これを少しPLAYするために、なるべく昼間に練習やら事務処理やらして、捻出している。放置しているとそりゃいつでも遊べるのだけど、それやっていたのはUOの時代~EQ初期の時代まで。最近はそりゃもう、音楽第一の大人な生活しておりますわ。オホホ
そして、これ、正直いって面白いです。一般受けするかといわれると、特に女子には敬遠されそうだけれど、私はこういうのは好きだ。ただ・・・壊れかけのWindowsマシンが・・・3D処理がきついらしく、大変。
さくさくやるには、いまどきのPCを買わないといけないのだけどね。いいのだ。私にはMACがあるのだから。(MACは仕事しかしていない)WOもMHFもできないけれど、MACは韓国ドラマがみれるからいいのだ・・・そこまでファンってわけじゃないんだけど、人に勧められたものをみて・・・泣いているという。
第3サーバーでやってるので、やられているかたは、ご一緒しましょう。
P.S.
いろいろ考える。毎日いろいろ考える。
はて、私は営業していないのに、どうして仕事のオファーをいただけるのだろうかと。過去2つの事務所の力なのかもしれないし、そして過去自分が精一杯演奏してきたからかもしれない。未来を拓くためには、ちゃんとGAYOとGAYOの音楽を知らしめてくれる強力な人、サポートをつけないと駄目な気がする。
先日、渋谷に出たときに、日曜日だったかな?偶然にも邦楽のユニットが2つも隣同士で演奏していたのを拝聴した。一つは箏+三味線+尺八+太鼓で、ジブリを・・・。いや、まぁ、いいけど。昔からこれやってるよね、、、邦楽の人って。私ももちろん経験者だけど。もう一つは、男性3人?箏+十七絃+尺八のユニット。こっちのほうがメインステージっぽかったから、そこそこ有名なのかわからないけど、通りながら思った。間違いなく私のサウンドのほうがいいのだけどなと。
けど、きっと企画する人も、一般ユーザーも、昔も今も知ってる曲を求めて演奏させるのよね。オリジナルを書けるGAYOとしては、その時代は30前半で終わってるから・・・なんか自分の過去を今の現代にみせつけられたようで、すごくションボリした。
私とは演奏する場所やテーストが違うから競合はしないだろうけど、それでもやっぱり・・・いつまでも邦楽は・・・と20年前と変わらない邦楽・・・という印象がぬぐえなかった。悲しいかな。そしていつかGAYOもいわれるのかもしれないですね。
新しいモノを強引に探しているわけではないの。
ただ、自分のやりたいものを追求していくと、結局はオリジナル曲にいきつく話。人はみな違うから、そこがジブリにいったのなら、とことん追求していてもらって、その需要の中でそれぞれ頑張ればいいのだ。
ただ自分が何気にションボリしたなと・・・
あの箏と、自分の箏
あの音楽と、自分の音楽
もしかしたら、外からは同じにみられてるのかなと。
そう思ってションボリしたのだ。
若い人達がこうやって出てくるのは全くもって、大歓迎なのだ。これは大事。私だけががんばってもしょうがない。いろいろなところでみんなががんばってようやくこの箏の世界に元気がでてくると思う。そして、私1人では、すべてを網羅できないし、網羅しようとも思っていないから。
そうなってくると、やっぱり強力なサポート、業界的にいうとエージェントが欲しいと思ってくる。私が営業かけるのは、私のポリシーに反するのだ。
「音楽家が営業かけちゃいけない」のだ。それを応援する、よいと思った人が営業かけてくれるスタイルが私は好き。
私のところに若い演奏家がいれば、価格が低めの仕事もお願いできるのだけど、面白いことに、私の周りに私以外の箏演奏家は・・・いないのだ!不思議でしょ。もっと私が、私の周りの人達が頑張って、私の曲と演奏を知ってもらう活動をしないといけないなと、毎日思っている。
そんなことを思いながら、韓国ドラマで不覚にも涙して、ダンジョンで死んで、モンスターを狩って、昼寝して、練習して作曲しているGAYOであった。
蛇足ついでに、
個人的な思いを書くと、私のギャラは正直安くない。ついでにいうと、そのGAYOと一緒にやるサポートの人達のギャラも私は決して安売りしたくはない。大いなる矛盾なのだが、私がサポートの人達に払うギャラの1/5でもその人たちは他の仕事を受けてしまう。ないより少しでも入ったほうがいいから。気持ちはわかる。でもそれをしてしまうから、結局音楽家のギャラが総じてダンピングされていくのだ。
私もそうは思っていても、人様の生活の面倒までみることはできない。だから、その思いは口にはするけれど、強制はもちろんできない。ジレンマなのよね。私が外に請求するサポートや自分の値段と、サポートが外で仕事しているときのギャランティーの差がありすぎて。
今も昔も、これはなかなか解決が難しい課題かなと思う。
アマチュアで音楽やってるわけじゃないのだから、ちゃんと自分たちの価値を決めておかないとね。えぇ、実勢価格は他人がつけるものであるから、価値がないと思われれば仕事もなくなるし、値段も下がる。でもさ、そうなったらもう音楽やらなくてもいいんじゃないかなと・・・プロでやらなくてもいいんじゃないかなと思うの。いやいや、これ以上書くと、危ない方向にいくからやめておこう。音楽雑誌(邦楽系)があれば、コラムでも書きましょうか?といいたい。
「ある音楽家の生き様」みたいな感じで。あはは。
そうだ、「題名のない音楽会」で、組曲「夢幻」(22分)どうでしょう?みなさんで投書なり宣伝してもらうというのは。ちょうど30分番組1本分になるのだけれど。ヴァイオリニストは、TV局のほうでセレクトしてもらってかまいませんので。うんうん。NHKでもいいわ。うんうん。そして、仕事にいく時間になった。