ふと気づくと雛祭り。はて、ここ何年も縁のないものである。さて、雛祭りとはなんぞや?気になって調べてみた。あってるかは知らない。
先にいっておく。
これ以下の文章は、はて?と思ったGAYOの思考がどのようにつながっていくか。私の生き方の一端を感じることができるかもしれない。一つのことを知りたいと思うと、際限ない泥沼にはまってしまう、それがGAYO的思考。誰かが途中でとめてくれないと・・・終わらない。あはは。
『雛祭り』
旧暦の3月3日は、「上巳(じょうし)」「桃の節句」などといわれ、厄を人形に移して祓った「流し雛」の風習がった。それらが発展し、雛人形を飾り女の子の健やかな成長と幸せを願う現在の「雛祭り」となった。明治6年(1873年)1月1日の改暦以後は、一般にグレゴリオ暦(新暦)の3月3日(現在)に行うようになった。一部では、旧暦3月3日、または新暦4月3日に祝うところもある。旧暦では桃の花が咲く季節でもあるため「桃の節句」というらしい。
-----------------------
ここで旧暦とはなんぞや?という疑問にぶつかった。
暦に関しては中国から伝わったものが基本らしいが、定義がかわれば日付もかわると。いろいろあるらしい。対応表がないのは、1873年以降、国が混乱を防ぐために作らなくなったから・・だそうで。どっかにありそうな気もするけれど、現在は世界がグレゴリオ暦で動いているため、こういう形で継承されているにすぎない。
旧暦3月の3日目というのが、定義ではあるが、旧暦3月というのは、旧暦(太陰太陽暦)の年初から3番目の月のことである。わかるようなわからないような・・・微妙な感じ。
3月の別名は、「弥生(やよい)」である。
「弥生」の由来は、草木がいよいよ生い茂る月「木草弥や生ひ月(きくさいやおひづき)」が詰まって「やよひ」となったという説がある。これは美しい漢字、そして読み方だと思う。いつか私も曲のタイトルにとは思っている。
他の呼び方としてもいろいろある。
「花月(かげつ)」「嘉月(かげつ)」「花見月(はなみづき)」「夢見月(ゆめみつき)」「桜月(さくらづき)」「暮春(ぼしゅん)」どれも味のある名前ですね。日本人らしい。
日本では、年度替わりの時期として知られており、卒業式や送別会などが行われ、出会いと別れの時期でもある。年末に対する年度末といわれる一つの分岐点ともなる月である。人事異動や引っ越し、新生活などの始まりで忙しくなる月でもある。
ヨーロッパ諸言語で3月のことを"mars", "marzo", "March"と呼ぶのは、ローマ神話のマルス(Mars)の月を意味する「Martius」からとったものである。マルス、マーズ、マールスなどと呼ぶ。
マルスは、ローマ神話のマルスのことであり、軍神マルスともよばれ、勇敢な戦死、青年の理想像として慕われ、みなに崇拝されていたそうである。
マルスが3月の神であるのは、気候がよくなり軍隊を動かす季節と一致する。そして、農耕を始める季節に一致する。最初のローマ歴(ロムルス歴)は、新年は農耕の始まる3月から始まり12月で終わる304日が一年とされた。間の61日間は、畑仕事のない月のため、日付がいらなかったらしい。そしてまた春めいてきたころ、王様が新年を宣言して3月が始まっていたらしい。ある意味納得する。その後、1月と2月が追加され、2月が年末という形となった。(当時は数字で表記されていなかった)そのため、現在でも閏年として2月に日数調整をするのである。
話はそれたが、3月というのは、その年の11月と同じ曜日で始まることはよく知られている。平年では2月とも同じである。
----------------------
さて、話を雛祭りに戻そう。
女の子が生まれて初めての節句を「初節句」といい、嫁方のおやが子供の身代わりとなって災いが降りかからないように、という想いが込められた雛人形を贈る。
雛人形には、
・厄除けとなる「桃の花」
・体から邪気を祓うための「お白酒」
・ヨモギの香気が邪気を祓うといわれる「草餅」
・人の心臓をかたどり子供の健康を祈る親の気持ちの現れの「ひし餅」
・自分のかたわれでなければ絶対に合わないことから女性の貞節を教えた「蛤(はまぐり)」
などが備えられる。なるほど、どれも意味がある。私はあまりこういうことに詳しくない。人生これからですね。
ひし餅や雛あられにみられる白・青・桃の3色は、
・白=清らかさと雪の大地
・青(緑)=木々の芽吹き
・桃=生命や厄払い、桃の花
を表しており、この3色をお菓子と食すことで自然のエネルギーを授かり、健やかに成長できるという意味があるらしい。
---------------
ところで、なんで緑を青というのだろう。
ここでいう青とは、いまの緑じゃなかろうか?
青信号=緑では?と子供のころずっと不思議だった記憶がある。
学校では教えてくれなかったので、子供のころ辞典で調べた記憶がある。
うつろではあるが(笑)
当時は、青と緑の区別があまりされていなかった・・・・というより、青という色の定義が広かったらしい。
青果=せいか:野菜や果物のこと。なぜ青なんじゃ!というところ。
青菜=あおな:実際青い野菜だったら怖い!
青梗菜=ちんげんさい:これも緑だし
青々と茂る=あおあお:植物も青じゃないし・・・
青二才=あおにさい:未熟な、幼い、若い=英語ではGreen(緑じゃないか!)
とまぁ、あげればいろいろある。
美術関係の人は、きっと青という色の具材の種類が多いことを承知だろう。
信号機が青信号というのは、当時の新聞が「青信号は進め」と表記してしまったからだとかなんとか・・・うそでもおもしろい話である。現在の青信号の色が、青緑なのは、色覚に特性がある人を考慮したためであるらしい。
そもそも古代では、
・シロ
・クロ
・アカ
・アオ
が基本4大色であったとされる。
黒に対して、明るさを担う白、鮮やかさを担う赤、この3色が主流であり、青というのはこの世のものではない色(作るのも大変だったらしい)、死者の色などとして扱われ、「死と結びついた色」という地位だったらしい。
途中から、青の地位向上があったらしいけれど・・・あはは。
実際、青と緑を一つとして扱う民族は、赤道直下に多いらしい。野外活動を多くする民族は紫外線より網膜を保護するために、加齢とともに水晶体が黄変して、青色などの短波長の感度が低下して区別が困難になるため・・・というおもしろい説もある。
-----------------
また話がずれてしまった。本題の雛祭り。
平安時代あたり?紙で作った人型(ひとがた)で体をなでて穢れを移し、川や海に流すことで無病息災を祈った「流し雛」の風習と、ひいな遊び(人形遊び)とが結びつき、盛大に飾る現在の雛人形となったらしい。
宮廷御所から江戸時代に武家に伝わり、それが町に広まっていったらしい。
おもしろい。
雛人形は、立春(2月4日)頃から3月中旬くらいまでに飾ります。
雛人形は遅くとも3月中旬(はっきりしない・・・)までに片付けた方がよいとされているのは、「仕舞い遅れるとお嫁に行き遅れる」といい、片付けのできない嫁はいい嫁になれないよという意味合いがあるらしい・・・うちの妹大丈夫なのか?いい嫁なのか?・・・そこは突っ込んじゃいけないと。
なるほど!
この3月3日が祝日でない理由としては、
明治6年の新暦採用のときに、五節句廃止となり、「国民の祝日」から「皇室の祝日」の色が濃くなったためともいわれる。戦後に新たな祝日制定の動きがでてきたときには、4月1日案(新年度)とともに候補にあがったとされるが、結果5月5日(端午の節句)が採用されたということらしい。これは、全国的に温暖な時期の5月にしたというのが大きな理由らしい。
今日はそんな「雛祭り」
私はこのブログを書いたり、Finaleで譜面を作っているだけ・・・。あらあら。
邦楽の曲で、「流し雛」ってあったような気がする。
故・長沢先生の曲だったか?「人形風土記」だったか?もう20年近くやってないので忘れてしまった。ごめんなさい。先生の優しい笑顔、たまに思い出します。ほとんど先生の曲やってませんが・・・最近。申し訳ない。
三木先生の曲で「弥生」というのがある。二十絃箏独奏曲。
私が二十絃箏を始めて2曲目の曲。始めみたとき、なんじゃろ?この曲は、この譜面は?と思った。今では好き。そうだ、今度7月29日にやってみるか?時期は夏になってるけれど。演奏するとしたら、これももう20年ぶりくらいかな。
いつも一緒に演奏してくれるピアノの鼓緒太さんも、12月(つき)のシリーズを書いている。早く彼の12曲完成記念ライブをみてみたい。参加してみたいものだ。
忘れかけている【うれしいひなまつり】の歌詞をメモ
サトウハチロー作詞、川村光陽作曲
あかりをつけましょ ぼんぼりに
お花をあげましょ 桃の花
五人ばやしの 笛太鼓
今日はたのしい ひなまつり
お内裏様(だいりさま)と おひな様
二人ならんで すまし顔
お嫁にいらした 姉様に
よく似た官女の 白い顔
金のびょうぶに うつる灯(ひ)を
かすかにゆする 春の風
すこし白酒 めされたか
あかいお顔の 右大臣
着物をきかえて 帯しめて
今日はわたしも はれ姿
春のやよいの このよき日
なによりうれしい ひなまつり
子供の頃に宮城道雄の小曲集で育った私としては、上の歌詞より
赤い毛氈、緋毛氈
赤い段々 緋段々
緋桃 白桃 花の枝
桜 橘 えぼんぼり
右に 左に 段々に
並べて 雛の お祭り日
五人囃子に 官女衛士
ずいしん並ぶ 下段には
金具も 蒔絵も 金銀の
お道具そろえて 上段に
お行儀のよい 旦那様
おうれしそうな お顔つき
餅は草餅 菱の餅
赤白青の 重ね餅
さざえ はまぐり お炒り豆
赤飯 白酒 なんなりと
どうぞご遠慮なさらずに
私は雛菓子ごちそうさま
の歌詞のほうが、みにしみている。当時は「ひもうせん」の意味もわからず。だって5歳だもの・・・・。もうせんは、いつも演奏会でステージに敷かれていた赤毛氈、青毛氈のこと。ひもうせんってなによ!みたいな。5歳じゃ、辞書使えなかったのよね。小学校にあがる直前に、親から辞書をもらい調べたりして。
「緋毛氈(ひもうせん)」=赤い毛氈のこと。なるほど・・・みたいな。35年前の記憶だ。ほかにも、「ひもも」がわからなかった。緋桃。あぁ、ピンクの桃ってことね。みたいな。知らずに歌っていた5歳の自分がかわいい。漢字で書くとこうだけど、譜面は全部ひらながだったという。あはは。おもしろい!
ついでに、
イントロのついた楽曲は、もしかしてこれが最初だったかもしれない・・・・
手元に小曲集がないからわからないけど。たしか2行(8小節)くらいあったような。懐かしい記憶である。
GAYO的メモなDiaryになってしまった。
ちなみに「五節句」も気になった方
・人日(1月7日)(じんじつ)
・上巳(3月3日)(じょうし/じょうみ)
・端午(5月5日)(たんご)
・七夕(7月7日)(しちせき)
・重陽(9月9日)(ちょうよう)
それぞれ
・「七草の節句」
・「桃の節句」
・「菖蒲の節句」
・「?の節句」=七夕だけ草木の名前がない・・・
・「菊の節句」
ともいわれる。
「七草の節句」
七草粥を食べる風習からきている。
七草粥とは、7種類の野菜を刻んでいれた粥のことで、邪気を祓い万病を除くといわれている。また、お節料理で疲れた胃を休め、野菜が乏しい冬場の栄養補給という観点もある。
春の七草とはなんぞや?
・セリ
・ナズナ
・ゴギョウ
・ハコベラ
・ホトケノザ
・スズナ
・スズシロ
秋の七草
・オミナエシ
・オバナ=ススキ
・キキョウ
・ナデシコ
・フジバカマ
・クズ
・ハギ
「お好きな服は?」「沖縄救う」
疲れた・・・この辺で、仕事に戻るわ。
GAYO