雪が舞ひ、ウィーンへと想いをはせる | Gayoのブログ

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外にでたら雪だった。


確かに寒い夜だった。
何度となく凍える寒さで目が覚める。


冬の布団がないためか、ヒーターをいれてないためか。雪のためか。


はたまた、私の心が氷河期に入り込んだためなのか。はて?




雪をみて、最初におもいついたのは、『ウィーン』。2009年、33日間滞在した。あの1ヶ月が孤独だったのか、帰ってきてからの2010年がより孤独だったのか。それは私の考え方次第かもしれない。


偶然にも、最近ウィーンで出会った学生さんの1人、ピアノのYUKIさんとやりとりがある。


そこにこの雪。駄洒落になってしまうが、想いはヨーロッパ、そして世界へと向く。





何が私を駆り立てるのだろう
死期を微妙に感じているからなのか。ライブがおわったばかりだというのに、5月、7月がサクッと確定した。やりたい企画がたくさんあるのだ。いますぐやっておきたいこと、2年、3年後にやりたいこと、そして50歳までにやりたいこと。



いろいろあって、楽器以外の財産とよべるものは全部なくなった。そんな中で、私というものがますますみえてくる。みえてきた。みえていた。



音源を残すにはお金が必要だけれど、私の場合は「楽譜・譜面」を残せるじゃない。それでいいのだ。音源は、私が死んだあと、私の曲を気に入ってくれた方が作ればいい。そう思うと、ますます自由になれる。ライブやコンサートは、聴衆がいてくれるかぎり、収支ゼロで続けていける。それでいい。



『人はみな違う』
考え方も行動も。それでも気の合う人たちがいる。仲間とすら呼べるかもしれない。そんな仲間たちと私の音楽を追い求めていきたい。難しいことなのだろうか?



ヨーロッパへと想いをはせつつ、雪の中、昭和音楽大学の修了試験を聴いてきた。これから私がむかうであろえ音たちに浸かりながら、短い時間ではあったが楽しめた。


ゆりホールをでると、外は快晴だった。暖かい。


わたしの心も、氷河期からそろそろ出てきてもいいのかな?出られるのかな?




それでも音楽は続けていく。
毎回内容が違うのは、私の魂が全方向をむいているから。あれも私。これも私。過去も現在も未来も、どれも同じ私。


私はそんな自分が大好き。


まず私が私を好きになってあげるんだ。それしないと私が、私の魂が救われない。




なるべくなら、変わっていってしまう人たちをみたくない。毎回思う。「あぁ、この人もか」と。


涙が出てしまう。


私の曲『零雫』のように、いつまでも変わらない、そんな人たちに聴いてもらいたい。そんな人たちに囲まれて生きていきたい。


私がなぜ、いまこのポジションで箏をやっているのか、やっていられるのか。すべてがそこに繋がってくる。


今日の東京、昼下がりのような、優しい音楽家であり続けたい。





こんなわがままな私でごめんなさい。そしてすべての人に『ありがとう』


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中垣雅葉
GAYO NAKAGAKI