4月18日の奈良での半日 | Gayoのブログ

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普通にホテルで目を覚まし、朝の調整練習。


中国の曲『高山流水』と、韓国の曲『アリラン』と、日本の曲『さくら』の暗譜も完了。いや、15日にはしていたよ、もちろん!


筋力疲労から一晩寝ても回復しないのを自覚。昨年8月のハンガリー凱旋コンサート前に、新型インフルエンザにかかり1週間寝込んだときに、自分の年齢を実感した。本番までの5日間で指筋、腕筋が回復しなかった。演奏は悪くなかったはずだけどね。力がぬけてちょうどいい?なんてね。


いまは、筋肉疲労・精神疲労だから状況は多少違うが、回復が遅くなってきているのも事実。悲しい現実。これを実感したあと、私はおおきな人生の決断をくだした。(略)


寄り道している暇が、ない=人生の残りを実感=体力・技術の低下防止、さらなる向上を。


2009年1月から異常なまでに感じている事実。恐怖ではない。ただの事実を受けとめている。だからこそ、楽譜を残すようにしたり、ブログに最近おもいのたけを書いたりしている。ひとつひとつの演奏の機会がより一層貴重なものに、愛すべきものに感じる。私と共演する演奏家にも、同じ想いで臨んでもらいたいな…


奈良の朝は「茶粥」から始まるらしい。ヘルシー。バイキングだったのだが、名古屋東急ホテルと同様、和食で。少なめの朝食をいただく。本番の日は、ほとんど食べないGAYO。奈良漬けもありました。


明日は東京移動だし、20日は東京公演の調整練習日だし、21日は本番だし。う~ん。食べるチャンスはどこだ…


あ、思い出した。16日の名古屋公演途中で、舞台袖に誰かのチョコレートがあった。こっそりヒトカケラ食べたのは私です(^-^)ごちそうさま。また21日もそれに期待するか…


天気最高の奈良です。中国・韓国のゲスト様方は夕方まで観光するらしい。いってらっしゃい。私は部屋に戻り調整練習。


16日の名古屋公演1曲目の最後で、中指の箏爪が壊れた。初めての経験。爪輪と爪が完全分離。嘘みたいな話。2曲目からは、替え爪で演奏したけれど。予備輪を持ってこなかったので、今日もそれで演奏する。実は私は演奏中、爪が飛んだのも壊れたのも気付かなかった。「痛っ!」と思ったら親指と中指の爪がなかった。魂がすでに宙にあったので、一気に現実に戻った、というより戻れた。あと10秒くらいだったけどね、終わりまで。あはは。


奈良ホテルは、木造の由緒ある建物である。近くには東大寺。まだいったことないけれど。いつかユックリ観光したい街のひとつ。私は今回初めて奈良にきました。来て演奏して終わりそうだけど。


写真は、『しび』といわれるモノで、大屋根の上に置かれるモノらしい。魚は泳ぐ時には尾を左右に、水面に出る時には上下に動かすらしい。この『し尾』は、魚が水面にでる時の尾の形を真似たモノ。それを屋根の上に配置することにより、『しび』を結ぶ屋根の線を水面と考え、そこから下の木造建物部分を水中と考える。そう、つまりこれは、「火除け」=水中にあたる部分は燃えない=という意味があるらしい。


う~ん。凄い。こういう話好き。たくさんあるのだろうね、昔の知恵・古代の人々の想い。


私の曲も、たくさんの想いが詰まっています。


21日の東京公演の新作3曲は特にね。名古屋での精神解放が響いて、どうやって補充するか。なんとかしないとステージで倒れてしまう。か、戻ることができなくなる。奈良の空気で補充すればいいのだ。解決!


遷都1300年の奈良。街のいたるところに、あのマスコットキャラクターが…


今日は奈良の大地に、私の箏の音を聴かせてきます。

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中垣雅葉
Gayo Nakagaki
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