普通サイズのジグソーパズルをなめてかかっている旦那に、9割がたピンク色の花筏のパズルを買った。
ソレって、同じような形の同じような色のピースをかき分けて、正解のピースをはめ込む作業なので、多色なモノよりも難易度が上がる。
週に4日も5日も休むしか無い今ならば、やれるだろうと少し手伝うくらいで、旦那任せにしていた。
コレまでの1000ピースのジグソーパズルよりも手こずっているのも知っていたし、冷静に対面で見ていて、明らかに手元のピースのはまる場所が解るときには声をかけたりもしたが、開始五日目を超えても半分ほどしか進まない旦那が「お前もやってみれば?」と積極的に参加を要請してきた。
旦那は、なんとなく色柄が合いそうなピースを見つけては、一カ所にはまるまで、一つずつ乗せてはよけるを繰り返す。
私は特徴のあるピースを一つ手にして、元絵と照らし合わせて、はまるであろう場所を特定してソコを中心に展開して行くタイプだ。
旦那は柄はそこそこ確認する程度で、形にこだわるので、1000ピースの内のいくらかはほぼ同じ形だと言うことを無視してはめ込んで行く。
故に、私が場所を探して置こうとすると違うピースがすでにはめ込まれている事がある。
言ったところで、険悪になったり、ふてくされたりされて面倒なので、「ねぇ、こっちの方だと思うんだけど、合ってる?」と確認する。
モノは言いようである。「違ってるじゃん。」「こっちだよ。」と言う言い方もあるが、ソレってもめ事の種蒔くのと同じだからね。
パズルを作り始めて約2週間。途中、本業の仕事もあったので、完成まで実日数は7日間程度。
「今日あたり完成だろ」と言いながらも、土曜日の17時を過ぎて未だ仕上がらない。
「今日は、残業だ。もう少しやって完成させる。」
残念ながら、土曜日は21時までやっても、100ピースくらいが残ってしまった。
翌、日曜日、「今日は休日出勤して完成させるの?」と聞くと、「やすみだからなぁ・・・昼からやるか。」昼食をとって一休み。
16時半完成。
「マイクロピースの方も外枠だけ並べちゃう?」
「外枠だけやるか」と箱を開けて、中身を広げて、外周に当たる一辺が平らなピースを探しながら、簡単な柄と色の仕分けもした。
ジグソーパズルの箱に“世界最小のマイクロピース”と銘打ってあるだけに、本当に普通のジグソーパズルの四分の一のサイズだ。
私が仕分けて、旦那が外枠を作り出した。
「なぁ。この小さいのを今までみたいに二人では出来ないだろ?」
おっしゃるとおり、マイクロピースのパズルが納まる額はB4サイズくらいで、二人で作るとなると、お互いの手が邪魔になる。
「未だあるんだから、お前は別のヤツやれよ。」と言われて、私も一つやる羽目になった。
「じゃぁ、選んで。」と旦那に言うと、コレを選んだ。
旦那とは別に、一人で仕分けして、外周をくみ出した。
旦那の方は、マイクロピースが指に対して小さくて、扱いづらそうにしていたが、外周が出来る前に白旗を揚げた。
「明日から3日間、仕事だから。」と言って、早々に箱に蓋をした。
私はかまわずに、今日は外周だけは完成させようと続けた。
1時間程かけて、外周が出来たので、私も箱に蓋をした。
晩酌をしていた旦那が「お前暇だろ?俺のも回りだけ作っとけよ。」
「・・・」
明日から、3日間、私も弁当やおにぎり作りで、ソレこそ旦那よりも早く起き出す。
昼間は、いつもの薬をもらいに病院へ行ったり、旦那がいないからこそ出来ることや、ビデオデッキに録画してある何百時間分の番組を、どれでもいいから見て消したいし、旦那が思うほど、やることが無いわけではないのだ。
なので、旦那が寝てから1時間かけて、旦那のパズルの外周を完成させた。
旦那が休みになる木曜日まではやらないだろうから、私も、ソレまでは手を付けずに置こうと思う。
早起き必至の三日間、きっとパズルどころでは無い。