友達と話をしていて、腹が立ったり悲しくなったりすることがある。
だからと言って、私は友人にその感情をぶつける事はない。
ある時、子供の事で悩んでいた。
友人が会うたびに『息子君はどうした?今どんな感じ?』と、心配して聞いてくれる。
彼女にも同じ年頃の子供がいるので、親身になって意見をしてくれる。
しかし、もともと持っている価値観が違うので、彼女の助言はどうにも私にはピントが合わない。
話せば話すほどに、混乱するのだ。
話に疲れた彼女が、最後の締めに言った言葉は
『あぁ。うちの子は良い子で良かった。』
えぇっとね、それって、結構ひどい結論だと思うけど・・・
彼女の放った言葉はその時の私には、とても残酷で不愉快な言葉だったけれど、面白いことに力が抜けた。
私は知っている。
彼女に“悪意”“他意”が全くないのだ。
20年付き合っているから、そう思えるのだけど、他の人にこの話をしたら、私よりも激怒しくれた。
人の受信力は、洗濯バサミのついた物干しハンガーみたいなもので、ジャンボハンガーみたいに洗濯バサミが40個ついている様な、大容量の受信力のある人も入れば、100均で売っている洗濯バサミ8個しかついてないミニタイプの人もいる。
ほぼほぼ比例するのだけれど、ジャンボハンガータイプの人は自分が気になる分、他人にも同じ量の気をつかうことが出来る。
ミニハンガータイプの人は、自分が気になる分と同じ分だけ気をつかうことが出来る。
お互いにMAXで気遣いし合っていても、受信力が違うので、思うようにお互いの良いところが伝わりづらい。
自分がジャンボハンガータイプだと思うのならば、ミニハンガーの人には同じだけの理解を求めないことが、心安らかに暮らす一つのテクニックだ。
『そんな風に意見が違う人とは付き合わない!』と、自分を貫くもよし、私のようにふわっとかわして友達は多い方が楽しいと暮らすのもよし。
ちなみに私はジャンボハンガーではなく、ごくごく普通の30個くらい洗濯バサミが付いたタイプだと思っています。
みなさんはどのくらいの物干しハンガーなのかしら?