実は、三年前から今年の脊髄医学会開催に向けて、動いていた事務局を近くで見ていたので、
できることがあればお手伝いをしたいと思って、昨年、本学会の下見に行った。
今年はお声が掛かるのを待っていたが、人手は足りているようだったので、
一般参加という立場で学会に行ってきた。
今回のブログは、11/16-17日本脊髄障害医学会に参加した様子を書こうと思う。
と、まあ、硬い感じで始まりましたが、ここからは、今回参加した様子を紹介します。
【1日目】2017/11/16 千葉 三井ガーデンホテル
プログラムから、聴講したいものをピックアップ。
ランチョン・セミナーは、豪華なお弁当と知っていたけど、明日に持ち越し。
でも、後から、Hさんから今半のすき焼き弁当だと聞き、ガックリ……_| ̄|○
午後のシンポジウム『脊髄再生とリハビリテーション』は絶対聞きたかったので、
間に合うように会場入り。座長は慶応大の中村先生、近況が聞けるか興味あり。
今年は、受付でテンパることもなく、名札をぶら下げ、総合受付で職場の人と少しお喋り。
会場は昨年より狭く、動きやすい広さもあって、受付のフロアにいると、
担当医やJWの人たちから声を掛けられ、一緒に記念撮影。
一般演題のポスターは、JWの発表もあって、とても楽しみ。
私が8年前に入会した時は、「大丈夫なの?」「怪しいところでしょ」と、
再歩行トレーニングに関して、とても批判的だった。
けれども、再生医療が実現化される世の中に変わっていくと、
一変して、医療現場で働く人たちから注目されるようになった。
こうして、今年、学会で発表できるようになったのが、クライアントとして本当に嬉しい。
さて、シンポジウムは再生医療とリハビリ。
iPS細胞の取り組みはニュースでも取り上げられているように、
実用化に向けて2018年に臨床研究を始める。
再生医療が実用化されれば、その後のリハビリが問題になる。
国で定められた保険適用期間内でリハビリができない壁にぶつかる。
また、最先端の医療を受けられる人と、受けられない人の格差も生じてくる。
現在、リハビリも地方や病院によって差があるようだ。
日本全国、どこで治療を受けても均一化されるのは難しい。
再生医療が行われることで、発生する問題を一つ一つ解決していかなければならないと、
座長の先生が語った。
格差は当事者の問題もある。
再生医療を受けたくない人、受けたい人。
それはJWでトレーニングを受けられる人、受けられない人にも通じる。
お金の問題もあるが、住んでいる場所が遠くて通えなかったり、
再歩行を望んでいないとか気持ちの問題もある。
脊髄損傷の回復は難しい。難しいからわずかな光を求めて、議論を交わし合う。
進みは小さいけれど、再生医療に取り組んでいる先生方の講義は、昨年参加した学会より、
現実を帯びていると肌で感じた。
ポスター会場
学会テーマ『脊髄損傷者の社会参加をめざして』もあって、
今学会は車イスユーザーが多く参加してました。
二日目は、当事者が所属する団体で行っているピアサポートや、
JWのポスター発表、そして市民公開講座なども……。
この続きは、(その2)で、書き込みします。