「くうき」
まど・みちお 詩
ささめやゆき 絵
理論社
この絵本
まどみちおさんの
「くうき」という詩に
ささめやゆきさんが絵をつけています
5月の新緑の中にいると
この絵本のことを思い出します
(カラー文字は絵本からの引用です)
“5月
ぼくの心が いま
すきとおりそうに 清々しいのは
みわたす青葉たちの 吐く空気が
ぼくらに入り
ぼくらを内側から
緑にそめあげてくれているのだ”
そんな一節があるからかな。
今はまさにその感覚が味わえる時
“きのう 庭のアリの胸の中にいた空気が
いま 妹の胸の中に 入っていく”
うーん本当にそう!
この一節と絵が好きで
みんな空気でつながってる
つながってる
といつも思わせてもらいます
無色透明で
地球上に
当たり前に満ちている空気
この「くうき」を
まどさんがどのように言葉で表現して
ささめやさんがどのように絵で表現しているか…
面白い
そして
なんといっても気持ちがいいです
ぜひ味わってみてください
こちらは緑が美しい表紙
リス…見えますか?( *´艸`)
「クルミの森のニホンリス」
-小学館の図鑑NEOの科学絵本-
福田幸広 写真
ゆうきえつこ 文
小学館
八ヶ岳山麓のクルミの森に住むニホンリスに6年もの間密着して撮影した写真絵本です
四季の移り変わりと共に
表情を変えるクルミの森と
ニホンリスの生活
美しく厳しい自然の中で
見たこともないリスの姿に
心がもっていかれます
時にはリスの表情の中に
私たちと同じ
心の動きが読み取れたりして…
葉陰に隠れるような小さな動物が
私たちの知らないところで
必死で生きているという
当たり前のことを
貴重な一瞬一瞬のショットが
改めて教えてくれます
クルミが好きで出会えた( ˊᵕˋ )
だーい好きな絵本です
“表紙がみどりいろ”つながりで
もう一冊
魔法使いによって動物や野獣等
姿を変えられてしまう王子のお話は
色々ありますよね
誰からも愛されない自分(ロバの姿)を
ひとりぼっちで
鏡に映している王子の後ろ姿が
なんとも切ない
でもここで
それまで着せられていた
自分に不似合いな
王子の服を脱ぎ捨て
得意なリュート(楽器)だけをかついで
身ひとつで
城を出るロバの姿をした王子
(表紙の絵!)
ありのままの自分を受け入れた王子
とてもカッコいい
(2足歩行はそのままに( *´艸`))
ここから王子は
自分の人生を
自分の力で切り開いていきます
クーニーさんの描く絵が
王子の心情を人間味のあるものに
深めているような気がして
とても味わい深い絵本になっています
さて
緊急事態宣言が延長になり
一軒家カフェikkAさんと
甘夏書店さんの臨時休業も
5/31まで延長になります
「ikkAまるごとブックマルシェ」
の通販は引き続き
↓こちらから