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マスコミ業界で働く
コティマム&ジェイソン夫婦が、
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こんにちは
妻のコティマムです
実は最近、
7歳長女から、
「『♪お~お~きな〜
なんとかなんとか~』って
歌、ママ知ってる?」
と聞かれました
学校でみんなが知っていて、
気になったようです
(長女が通った幼稚園は、
あまり童謡など歌わなかったので、
小学校で知らない歌が結構あります)
「『大きな古時計』のこと?」と
私が1フレーズ歌ってみると、
「そう!それ!聞きたい」と
そこで、YouTube検索し、
童謡や合唱バージョン、
さらには平井堅バージョンまで
聞かせました(笑)
歌詞の意味も聞かれたので、
一緒に歌詞を歌いながら考えました
大きなのっぽの古時計 おじいさんの時計
100年ずっと動いていた ご自慢の時計さ
おじいさんの生まれた朝に
買ってきた時計さ
今はもう動かない この時計
100年休まずに チクタクチクタク
おじいさんと一緒に チクタクチクタク
今はもう動かない この時計
皆さまご存知のこの歌詞。
最初、娘は
「なんで動かないんだろう……
壊れたのかなぁ」
と言っていたのですが、
「うーん、想像してみたけど、
たぶん、おじいさん、死んだのかなー」
と推測していました(笑)
「大きな古時計」は、
もともと1870年代のアメリカの楽曲です
原曲は、
結構ハッキリと歌詞に書かれているんです。
My grandfather's clock was too large for the shelf,
So it stood ninety years on the floor.
It was taller by half than the old man himself,
Though it weighed not a penny weight more.
It was bought on the morn of the day that he was born,
And was always his treasure and pride.
But it stopped short, never to go again
When the old man died.
Ninety years with out slumbering, tick, tock, tick, tock
His life seconds numbering, tick, tock, tick, tock
It stopped short, never to go again
When the old man died.
この楽曲、
我が愛すべきBoyz II Menも歌っているので、
Boyzバージョンを長女に聞かせました
(↑3人のハーモニーが美しいのでぜひお聴きいただきたい)
すると長女、
「♪When the old man died~
って言ってるーーー
やっぱり死んじゃったんだね」
と。
「まぁ、100年休まずに動いていたからね。
おじいさんも100歳ってことだよね」
「あ、そっかー!そういうことか!」
「でも、英語の方は100歳じゃないよ」
「あ…ホントだ
90 years oldって言ってるーー」
と、長女と一緒に
英語と日本の歌詞の
違いを探しました
「なんで日本語は死んだって
書かないのかなぁ」
答えに詰まった私
「たぶんさ、ハッキリ書いたら
悲しくなっちゃうから、
まろやか~に伝えたんじゃない?
日本語は優しいんだよ」
とテキトーな答えを考えました(笑)
この日本語のあいまいな表現や、
深読みして始めてわかる伝え方って
すごく独特だなぁと思います。
これがニュース原稿だったら
アウトなんですけど、
(◎月〇日、おじいさんが●●により
亡くなったと、×日に▲▲から発表されました。
享年■歳でした、と書かなきゃいけない)
歌詞や詩として読むと
すごく奥深いですよね
歌詞を読み比べると分かるのですが、
英語は、時計の説明も
結構詳細なんです
時計が大きすぎて棚に入らず、
90年間床に置かれていて、
高さは子どもの頃のおじいさんの1.5倍ある。
でも重さは1ペンス硬貨1枚分くらい。
(ここの重さの意味がよくわからない
高さはあるのに軽いの??)
日本語は、このあたりの詳細を
すっ飛ばしてますよね(笑)
でも、歌詞として読んだ時は、
ごちゃごちゃと説明してあるより、
これくらい削いだ方が美しい
そして直接的に「亡くなった」と
書かなくても
おじいさんの死が子どもにも伝わる。
日本語って、優しくて
まろやかだぁと思いました
日々、
日本語をひたすら書く仕事についている者として、
もっと一語一語考えて
大切に扱っていこうと思いました
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