当ブログでは、
マスコミ業界で働く
コティマム&ジェイソン夫婦が、
業界"ナイショ話”と共に
「言葉の使い方」や
知ると面白い「なるほどネタ」を
プロ視点でお届けします
妻・コティマム。
フリーランスライター
元テレビ局芸能記者
業界歴17年
夫・ジェイソン。
現役キー局ディレクター
業界歴20年
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こんにちは
夫のジェイソンです
今回は
射幸心を煽らない
について。
去年末に放送した
｢しくじり先生｣。
とても好きな番組です。
そんでもって、
好きな芸人狩野英孝さん出演とあって
ついザッピングの手が止まりました。
さらに、興味がわいたのが
取り上げたネタが
パチンコ•パチスロ機器の製造メーカー
｢サミー｣の物語だったこと。
あまりテレビで目にすることのない
ギャンブルを人気番組が題材に
していたからです。
ここでぼくは、つい
ディレクター目線で
考えちゃいました。(職業病)
この番組はVTRで
どこまでスロットの
遊戯画面を出すかな？
と。
なぜなら、
テレビでギャンブルを扱うのは
ダメではないけど推奨しません。
さらにいうと、
取り上げてもいいけど
射幸心を煽らない
という前提があり縛りが多いからです。
【射幸心】
偶然の利益や幸せを頼む心。
まぐれ当たりを狙う気持ち。
この気持ちを煽らないことが大切、
ということ。
世の中にいる、
ギャンブル依存症から脱却しようと
している人たちへの配慮です。
具体的には、
大当たりを画面いっぱいに見せない大当たりを長く見せないジャカジャカメダルが出ているシーンを長々と見せない
などです。
これらの縛りの面倒くささは、
ぼくも経験があります
名古屋のある番組で、
コーナー演出をしていたとき。
T氏という
ぼくより10個くらい年上の先輩の
企画を監修していました。
T氏は、
人とは違う目線でネタを作る
エッジのきいた面白いディレクターでした。
T氏のネタは
薬物依存症からの脱却人生
刑務所ぐらしの若者
年金暮らしの実態
万引きGメン密着
など、ヘビーなものばかり。
この手のネタには
｢ギャンブル｣は
よく出てくる要素。
ぼくは演出する立場になって、
コンプライアンスを色々学びましたが、
古き良き？
昔ながらのオラオラ系T氏は
コンプラ意識はほぼなし。
そこに年下のぼくが、
あれやこれや口を挟み、
説得しなきゃいけないので
まぁ大変
でした。
でした。T氏
｢このナレーションなら
大当たりの映像必要だろ｣
たしかに、そうなんですが
大当たり映像って露出しすぎると
射幸心を煽ることになっちゃうから
ダメなんです。
だから、ナレーションを
こう変えて少し露出秒数減らして。。
みたいな、やりとりを繰り返しました。
(思い出したくねぇ)
話は逸れましたが、
｢しくじり先生｣のサミー話は
実際どうだったのかというと、
１回だけ
機種説明のために遊戯画面は
出ていましたが、
必要最小限の尺にとどめていたように
思います。
大当たりのシーン、
派手な演出シーンなどは出さず
しっかりトークで盛り上げる構成は
さすが人気番組だと思いました。
ただ、スタジオセットに
最新スロット台(北斗の拳)が置かれていて
常に見切れていたのは気になりましたが。
なかなか、
パチンコ、スロットの映像を
地上波で見ることはないので
どこかで見かけたら
自分、射幸心煽られてないか？
気にしてみてください。
そんな目線の人いないと思いますが
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「2児ワーママのカオスな日常
～アラフォーライター狼狽譚＆たまの贅沢～」
