当ブログでは、
マスコミ業界で働く
コティマム&ジェイソン夫婦が、
業界"ナイショ話”と共に
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こんばんは
妻のコティマムです
本日は早朝から
執筆、執筆、執筆、執筆
リサーチ、執筆、電話対応、
からのオンライン取材……
と結構バタバタな仕事DAYでした
↑といっても、家でやってるので
子どもらに邪魔されながら、
なんとか捌いておりました
が、
夕方にちょっと
ハラハラソワソワする出来事が
今まさにニュース記事になっている
こちらの訃報。
宝塚女優から参院議長になった
扇千景さんがお亡くなりになりました。
これ、記事だけ読んだら、
「あー、そうなんだー。
亡くなったんだー」
でサラッと流すと思うんですが、
書く方は大変なのです
共同通信の第一報【ピーコ】
こういう訃報もそうですが、
スキャンダルや
誰にも知られていないスクープなどは、
各新聞社やテレビ局、雑誌社などが
こっそり独自で情報を得て
裏取りしてから出す場合もあります。
が、訃報に関していえば、
各社は共同通信社からの速報で
知ることがほとんどです
共同通信は
全国のテレビ局や新聞社に
速報やニュースを届けています
各社はその共同通信が
配信する内容をもとに
取材や裏取りに
乗り出すことが結構あります
この共同通信のニュースは、
各新聞社やテレビ局についている
スピーカーから
「ピーコーピーコ―」という音色と
ともにアナウンスされて、
(※この音色から【共同のピーコ】と
呼ばれています)
「あ、○○さんが亡くなったんだ」
「衆議院が解散した」
などの第一報を知るわけです
(もちろん、各社独自で
共同通信より早く知っている
ところもあります)
第一報からの裏取りが大変
で、この共同の第一報からが大変
裏取りが始まります
共同通信のアナウンスをそのまま
記事に書くのではなくて、
本当に亡くなったのかを
きちんと事務所や関係者に
確認しなければいけません。
ここが本当にバタバタします
今回の扇千景さんの場合は、
記事を読んでいただければ
わかるのですが、
元参院議長で宝塚歌劇団出身の俳優・扇千景(おおぎ・ちかげ、本名:林寛子=はやし・ひろこ)さんが9日午前7時56分、食道胃接合部がんのため、都内の病院で亡くなったことを13日、松竹歌舞伎座が発表した。89歳だった。
訃報を松竹歌舞伎座が
発表してるんですね。
だから自社で記事を書こうと思うと、
松竹に確認を
取らないといけないのです
なぜ元宝塚女優で政治家なのに
松竹なのかというと、
扇千景さんの夫が
歌舞伎俳優で人間国宝の
故・坂田藤十郎さんであり、
息子さんも歌舞伎俳優だから。
(中村鴈治郎&扇雀さん)
敏腕記者や顔の広い記者なら、
松竹関係者とダイレクトに
連絡をとって確認ができます
特に歌舞伎や
演劇系に強い記者さんなら
連絡もとりやすい。
また、新聞社にもテレビ局にも
だいたい大御所の芸能デスクが
いますので、
たいていは芸能デスクに相談すれば
連絡先がわかって確認が取れます。
でも今はウェブ媒体も増えてますから、
芸能デスクや
歌舞伎・演劇担当記者が
いない媒体も多いです
つまり、「つながり」がない媒体は
真正面から連絡先を
探していくしかないわけです
今回私も編集部から相談を受けて、
松竹関係者にあたりました
私はスポーツ紙さんのように
めっちゃくちゃ歌舞伎に
精通してるわけではないですが、
一応過去にいろいろ取材していて
連絡先を知っていたので
協力することができました
無事に記事化できてよかったです
私は今もう
自宅で原稿を書く身になり、
芸能以外の執筆が増えたので、
編集部で共同の「ピーコ」を
聞くことも、
訃報やスキャンダルなどの
裏取りをすることもなくなりました
だからこの
「◎◎さんが亡くなった!
裏取りしたいから
誰か知り合いいない?」
というこの緊迫感は
久しぶりでした
略歴やその後の動きを調べる
今回の
扇千景さんの記事を読むと、
扇さんの略歴や
家族関係もサラッと書かれていますが、
これも大物になればなるほど
代表作や受賞歴など
情報がたくさんあって、
まとめるのも大変なんです
原稿だけみると
とてもシンプルな内容ですが、
情報の提供元に裏どりをしないと
「松竹が発表した」と書けませんし、
しっかりと過去を調べないと
略歴も書けません。
これをバタバタな中で
やっていくので、
訃報記事って意外と大変なのです
今はコロナ禍なので
ないかもしれませんが、
コティマムが現役でやってた頃は、
この後の葬儀と
告別式も取材してましたし、
家族や関係者が
今後出て来るイベントを調べて、
そこも取材配置してました。
今回なら
葬儀は増上寺だし、
息子の鴈治郎さんは
まさに三月歌舞伎座に出演中ですので、
そこを張り込めますしね。
「葬儀はいつ、どこで?」
「次に話を聞けそうなところは?」
こういうところ、
今もつい調べてしまうのです
でも、さすがに今は
コロナ禍ですし、
取材はしないのかなぁ。
こんな感じで、
訃報は記者にとって
大変な取材のひとつです
※共同のピーコの話は、
ちょっと面白い?ので、
また別途お伝えします。
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