たまたまクライアントさんの
今年実施される新入社員研修の内容についての相談を受けた時の話です。

「過去、こういうプログラムでやってたのですが・・・」
と自信無さげに持ってこられた以前のプログラムがありました。

「いや、これで良いじゃないですか。というか、良く練られた内容ですよ。」
お世辞抜きに、自分から見て新入社員研修で網羅すべき項目が揃った良い内容でした。

実施期間の長さ、携わる人間の多さ、コロナ等も相まって
非効率だという評価になったみたいです。

「研修する事が目的なのであれば、確かに非効率という話になりますね。」
多くのコアスタッフの日常を止めることになるわけですから
その観点で言えば非効率だと考えられてもおかしくはない。

私は、会社が出来る未来への投資は2つあると思っています。
それは、お金と時間です。

研修も時間の投資の一つです。
ま、社外に頼んだり、社内を使うにしても人件費使うのでお金も絡みますが。。
今回は時間という事で(笑)。

基本的に対象者の育成に目的を置かれることが多いですが、
研修の組み立て・準備・実施・フォローの内容によって
実際の効果はもっと幅広いものがあります。

私の場合、実施側となる中堅&中間層の活性、社内の知的財産の整理、
部署が多ければ連携促進に重きを置きます。
それが結果的に、対象者の育成・定着は勿論ですが、
組織力の底上げに繋がることを経験してきたからです。

コアスタッフの時間を貰うわけですから、
多くの効果を狙ってやらねば意味が無いと思います。
そして、多くの成果を回収しなければなりません。
じゃないとただのコストになるだけです。