ロール理論についてはいくらでも書けるし、だが、各論にしかならないので、今回は序論迄。
<ロール理論とは>
今までの説明を踏襲するだけで、いくつか馬券は当たるだろう、だが、それで勝つのは至難の業である。
また、SPやACCを重視していては絶対に取れない馬券も多々ある。
どういうわけか、SPが高い馬たちがそろいもそろって中位に枕を並べて討ち死にとか、2番目のSPランクの馬たちが上位を占めたり、無色の馬たちだけで上位が構成されて穴馬券になったり、逆に上位人気決着になったりすることが多々ある。
なにがしかの法則があると考えられるが、これをロール理論としてまとめることができた。
理論を立ち上げて1カ月の間に万馬券が8回。
この中にはWIN5(16万)や、トリプル馬単(配当は)2000円だが最小単位で考えると万馬券、3連複5万馬券などもあり、
2023年の11月初めには、70万ものマイナスがあり、絶望的だったが、損害は半分で済んだ。
また、ロール理論を確立してから的中率が25%を超えており、的中理論としてだけでも、目を見張るものがある。
4つのロール(役割)とは
・高速瞬発
・(低速)瞬発
・(高速)接続
・低速接続
この4つのパターンがある。
何故、カッコで低速と高速をくくっているかというと、見た目で判断しづらいから。
高速瞬発と高速接続、低速瞬発と低速接続では、紛らわしい。
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高速とはSPが速いということ、
低速とはSPが遅いということ
瞬発とはACCが速いということ
接続とはACCが遅いということ
高速低速瞬発までは理解できるだろう、
だが、なぜ<接続>というタームをつかっているのか。
たとえば、ACCが遅いということが、レースにおいて有利になるというのは、なかなか理解しがたいものである。
上りが遅いのだから、馬券になることはないはずである。
だが、現実にはACCが遅い馬たちだって馬券になるのだ。
どういうわけか、謎の激走のギアのようなものあるのだ。
これにはいくつかの条件があり、どれが発動するかはわからない。
たとえば、先行馬が、そのまま押し切る場合。
これは、勝負所でのゴールまでの距離が他馬よりも短いのだから上りがかかってもよい。
また、ハイペースや重馬場のように、上りがかかる場合。
これも上りが遅いタイプの馬が上位にやってきてしまう<ことがある>。
また、いらないと思われた上位人気の低指数の馬が、指数に関係なく好走する場合。
これも接続では起こりうることだ。
つまり、接続とは<何かしらの要因で激走する>可能性が高いということだ。
では、なぜ接続なんて用語をもちだしたのか。
それはウマ娘の非公式用語で接続という語がつかわれているから。
ウマ娘の接続という用語の使い方は未プレイなのでよくわからないが、
上手く勝負所迄進めることが出来ると他馬に先駆けて加速して持続するということらしい。
<高速-低速 接続-瞬発の判別>
指数の中央値より下の数頭の値が欲しくてそれっぽく計算していたわけだから、
単に中央値を求めればいいだけの話だった。
あとはメディアン関数で中央値を計算して、前後で高速-低速/接続-瞬発を区分している。
中央値付近では多少の誤差が出るだろうが、それはあくまでも誤差の範囲内だけど、
僅か一差でどちらかに転ぶのだから、この近辺の馬には注意したほうがいい。
<レースによって適性が変わるということについて>
ロール理論において奇妙に思えるのは、レースの対戦相手次第でロールが変わるということだ。
これは一般的な適性理論からはおかしいはずだ。
しかし、たとえば、逃げ馬が不在のレースで、誰かが逃げなくてはレースが実現しないし、追い込み馬が不在でも、後方になった馬は追い込むわけである。
たとえば、人間関係においても、グループ内にリーダーになれる人物がいなくても、誰かが引っ張らなければならいないはずだ。
だから、ロール(役割)というのは、関係性の中で生じるものなのだ。
競馬予想批判序説てきにいえば、多くの競馬予想は、この関係性の中で生じる役割の変化について<疎すぎる>のだ。無自覚といってもいい。
<高速瞬発>
SPが高くACCが高い。
走破時計が速く、上りも速いタイプである。
京都や東京の芝、ダートで構想しやすい。
基本的にはどの競馬場でも好走しやすい。
<(高速)接続>
走破時計が高いが、上りは遅いタイプ。
やや時計がかかるペースや馬場、小回りのコースで好走しやすい。
<(低速)瞬発>
走破時計は遅いが、上りが速いタイプ。
どのタイミングで好走するか判断は難しいが、3列目に高速瞬発へ流すなら、ついでに瞬発も加えたほうが吉である。
<低速接続>
走破時計が遅く、上りも遅いタイプ。
どうしてこのタイプが図らずも激走するのだろうか、これに関しては
で説明しておいた。
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ロール理論をどう生かすかについては今後記載するが、
ひとまずは、
にて勘弁。
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低速接続なんて用語持ち出して指数の出来の悪さを隠ぺいしているだけではないかと訝るむきもあるだろう。
だが、「一定の物差しで、物事を見ようとした場合」、早い遅い、いるいらない、のような2択で振り分けたほうが都合がいいこともある。
思考はシンプルであるべきだ。
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余談だが、
高速瞬発 (低速)瞬発
(高速)接続 低速接続
この4区分、どこかで見覚えがあった。
先ごろ哲学のノーベル賞とでもいうべきバーグルエン賞を受賞した柄谷行人の交換様式
に似ている気がする。4区分だから(苦笑
ここで気になったのは、交換様式D(X)である。
低速接続は交換様式Dではないか。
交換様式DというのはBの高次元での回復とか、
《交換様式Dに関して重要な点は、第一に、それがA・B・Cと異なり、現実に存在しないということである。第二に、それは人間の願望や理想の産物ではないということ、むしろ人間の意志に反して生まれてくるということである。》
つまり、競馬における交換様式Dとは、レース中の外的要因で指数が破綻したように見えても、低速接続としてかんがえてしまえば、指数は破綻していないという逆説がおきているだけだということ。
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誰でも指数が高い馬に目が行く、しかし、現実は指数が高い馬ばかりが勝つわけではない。
また、AIの数値が高い馬を盲目に信じたところで、現実にはそんな馬でも負けるわけだ。
現前する指数が本当に妥当なものなのか、レース中の何かの要因によって、その指数の価値はなくなる可能性はありやなしや。
ここまで書いてきて、本音を言えば、数字にとらわれ過ぎてはだめだということである。