箏の波 ぶんです。
思う所あって、図書館で本を借りてきました。
『地歌・箏曲の世界 いま甦る初代富山清琴の芸談』
人間国宝・初代富山清琴は、盲目の地歌・箏曲演奏者として
“日本の伝統芸能「地歌・箏曲」の価値、
失われつつある「芸」の保存と伝承のあり方を体現した”
と称される方です。
この本はそんな初代富山清琴によって昭和41年に刊行された
芸談『清琴 地うた修行』を復刻収載すると共に、
地歌・箏曲とはなんぞや…ということが分かり易く解説されています。
実はこの本を借りるのは3度目。
図書館の方にそろそろ自分で買いなさいと言われそうですが(笑)。
伝統をいかに引き継ぐか。
楽譜や録音機材登場による功罪について。
大ホールで演奏することの長短。
などなど、昭和40年代に書かれたとは思えない程、
今の邦楽界に通じる考察が溢れています。
お箏の世界に興味のある方でしたら、きっと面白く読めるかと思います。
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