西暦××××年9月30日
夏は終わり、季節は徐々に秋に。
「さみしい季節だ」と言う人も居るが、俺は特にさみしいとはおもわないな。
母は優しくて、父はひょうきんで近所でも人気がある。
妹は他人思いでクラスの皆に慕われている。去年から俺と同じ学校に通っている。
俺には大好きな彼女も居る。
自分の事よりも他人を心配してしまう。そんな彼女が大好きだ。
何もさびしくない。幸せだ。
10月3日
母「隼人ー、お弁当はもったー?」
「ありがとう、ちゃんと持ったよ。」
父「母さんの弁当は愛情たっぷりだからな!忘れていったら俺が許さん!」
まゆ「お母さんアタシのお弁当ちょうだーい。」
母「はいはい。」
「よし、じゃあ行ってきまーす。」
まゆ「あー!お兄ちゃんまって!行ってきまーす!」
母・父「いってらっしゃい。」
夏が終わろうと、何もさびしくない。
友人「よー、隼人!聞いたか?埼玉で謎の殺人事件だってよ。」
「なぞ?ていうか、タクはそういう話すきだなー。」
友達のタク。オカルトやら未解決事件などの話が大好きな俺の友達。
変わってるけど、良い奴で話も面白い。
友人「ああ、なんか凶器不明。目撃者も居ない。犯行時間もわからないんだってさ。」
「完全犯罪だな。」
タク「そうなんだよー。まだ捜査始まったばっかだけどな。完全犯罪出るかなー?」
「人殺しなんて大抵ばれるさ。」
タク「まぁなー、最近の捜査はハイテクだからねー。まぁ、捕まってもそこそこ反省の色出してれば死刑にならないだろうし。こういう奴は案外バレても何とかなるとか思ってそうだよなー。」
「あの制度意味わからないよな。情状酌量とか。」
タク「埼玉のは小さい女の子と、その子の父親がバラバラにされてたんだって。」
「子供殺すとかマジでむかつく。」
タク「母親は買い物で居なかったから助かったみたいなんだけどな、その母親が強くてさ。早く犯人が見つかることを祈ります。って言うんだよ。」
「・・・・祈る、か。」