昨日はなんだか不思議な１日でした。
このところしばらく
現実的にやるべきことが
いろいろとあって
どうすればものごとがスムーズに
合理的に進むかばかり考え
思考フル稼働で動く日々が
続いていたのだけど
久しぶりに
なんの予定もない1日が来たら
スイッチがＯＦＦになったように
動けなくなってしまったんです。
朝、目覚めてからも
布団の上でダラダラと
二度寝、三度寝をくりかえし…
なんとか起き上がるも
なんにもやる気も起きない。
何の予定もない1日ということは
何でもできる自由な1日ってこと。
久々の古民家での休日だから
やりたいことはいろいろあって
庭の手入れをしようか
ちょっと凝った料理でもしようか
それとも、ひとりでお出かけでも…
と頭の中ではいろんな計画が浮かぶも
いざ動こうとすると身体が言うこときかない。
かといって
体調が悪いとか
疲れきってるというわけでもなく
むしろ、ここ最近の中では
体調もいい感じがするのに…
なんで？
何をしても落ち着かず
何にも手に着かないまま
時間だけがただ過ぎていきました。
無為に流れていく時間が
もったいない…
と焦る気持ちを何とか手放して
その奥にあるものに
じっと意識を向け続けていると
浮かんできたのは
馴染みのある感情と感覚。
自分だけが寂しくて
ひとりぼっちに思えて
希望がみつからなくて
どこに進めばいいかわからなくて
身体のどこにも力が入らなくて
動きたいのにどうしても動けない。
真っ白な霧に覆われた
沼のほとりで立ちすくんでいるような
深い孤独感と虚無感。
そういえば、私
ずっとこの感覚と一緒に
生きてきたんだな…と
久しぶりに思い出しました。
この感覚がいつも身体の中にあって
自分のベースのようになっていたことを。
実はこれって
トラウマ反応のひとつである
「凍りつき」なんですよ。
身体も心も
何にも感じないようにして
絶望的な恐怖や悲しみから
自分を守るための
自律神経の防衛システム。
それが身体に残っていると
些細なことがきっかけになって
いとも簡単に「凍りつき」を起こします。
もうそれが
クセになっちゃってる感じですね。
実は私、去年の12月
受けたセッションで
トラウマになった出来事を
ダイレクトに扱ってもらい
この「凍りつき」がだいぶ溶けた
感覚があったんです。
それ以来、絶望感や孤独感
虚無感がずいぶん和らいで
以前ほどたびたび
深い沼に落ちることがなくなりました。
でも、何十年もの間
自分のベースになっていた
感覚や感情が
０になったかと言えば
そんなに単純なものでもなく。
どうやら、私の心と身体には
「凍りつきの名残り」がまだ
あちこちに残っていたようです。
これはもう焦らず
行きつ戻りつしながら
向き合っていくしかないのでしょう。
さて、私が昨日、久しぶりに
この感覚を感じてしまったのには
あるきっかけがありました。
抽象的で申し訳ないですが
ある人に対して
私が抱いていた期待が
打ち砕かれたように感じ
希望が見いだせなくなったこと。
でも、これって
期待も失望もぜんぶ
私の独りよがりな思い込みで
現実に何かが起きたわけじゃないんです。
（ここ、ポイント
）
勝手に期待して
勝手に失望しただけ。
脳内世界で物語を創りあげ
そこで一喜一憂していただけ。
過去の傷つき体験から生まれた
根深い不信感が
妄想のネガティブストーリーを
描いてしまう…
という典型的なパターンですね
幻影に惑わされず
事実だけを見て
本当に信じたいものだけを
信じると決める。
それが私の最終課題だなと思いました。
ピントが合ってない…
さて、昨日の私のことに
話を戻しますと。
頭、心、身体が一致せず
もやもや、ざわざわ…
空回りしたまま
過ぎていく時間にうんざりして
風の通る部屋に布団を敷き
お昼寝を決め込んだのは4時すぎ。
それほど長くはなかったものの
起きたらなんだかスッキリしていて
スイッチが切り替わったように
「動ける自分」に変身してました
そこから、車で買い物に行き
暗くなる前に…と散歩に出かけ
帰ってきてから
庭の草刈りをササッとして。
それから台所に立って
クミンシードやガラムマサラや
コリアンダーなどスパイスたっぷりの
トマトチキンカレーの仕込み。
玉ねぎ3個分をひたすら炒め
ニンニクと生姜のすりおろしと
トマト缶を加えてさらに炒めて…
ようやくカレーができあがり
夕食にありつけたのは9時でした
(お腹がすいて写真撮ってない）
それにしても
切る、すりおろす、炒めるなどの
単純作業はいいですね。
独りよがりな脳内世界から脱して
「今ここ」に戻ってくるにはもってこいの
動的瞑想です。
何もできないままダラダラ
無為に終わるかと思われた
空白の1日でしたが
久しぶりに自分と
深く向き合う時間になり
スパイスカレーもたくさんできて（笑）
終わり良ければ総て良し
ってことで！